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イーモバからスマホが次々出る? 2015年に向けた戦略発表

2012年02月09日 21時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 イー・アクセス(イー・モバイル)は2015年3月期に向けた取り組みとして「成長戦略 2015」を発表した。その中から、モバイルユーザーにとって注目のポイントをいくつか紹介していこう。

 同社は2012年3月期において、加入者は560万契約、売上高は2030億円(ADSLなど固定部門を含む)、営業利益は250億円を予測している。加入者数・営業利益については順調に伸ばしているが、モバイルブロードバンドの価格競争などにより、ARPUは減少傾向で、売上高の伸びはやや鈍化している。

契約数自体は伸びているが、他社との競争からかARPUや解約率といった数値で苦戦も目立つ

 現状の課題としては「トラフィックの増加にともなう容量逼迫」「価格競争によるARPU減少」「解約率の増加」が挙げられている。この課題への対応となるのが2012年3月にスタートするLTEへの投資で、75Mbps、112Mbpsと高速化を進め、他社に対抗をしていく予定。また屋内やトンネル内といったエリアの拡大や、高速サービスの低価格化も進める。

まもなくスタートする同社のLTEサービスに投資を進め、2013年度末にはカバー率70%を予定する

 一方、2015年に向けては、売上高3500億円を目標とする。そこで掲げられたのが「スマートフォン再参入戦略」というもの。イー・モバイルはサービス開始時に「EM・ONE」を用意するなど、当初からスマートフォンを積極展開してきた。しかし、現在は「Pocket WiFi」が前面に押し出されており、スマートフォンにも「Pocket WiFi」ブランドを付与したことからもわかるように、データ端末が中心というイメージが強くなっている。

製品・マーケティングの両方でLTE対応スマートフォンに力を入れる模様。来年度以降のイー・モバイルに注目である

 ただ、今後日本の携帯電話市場が完全にスマートフォン中心になることをにらみ、LTEスマートフォンの準備やイー・モバイル専売店を拡大するなどして、スマートフォン契約者数を拡大していくとのことだ。LTEによる高速通信とともに、スマートフォンに本気になった今後のイー・モバイルに期待したい。


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