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MacPeople 3月号は「がっつり読める」特集記事を凝縮

MacPeople編集長、「“新常識”SSD、クラウドを今こそつかめ」

2012年02月04日 11時00分更新

文● 広田稔(kawauso3)、語り●吉田博英(MacPeople編集長)

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 1月におけるアップル関連の発表では、19日にお披露目された「iBooks 2」や「iBooks Author」といった教育関連のものが目新しい。25日には、アップルが2012年度の第1四半期で過去最高の四半期売上高と利益を記録したことも明らかになった。

 ますます勢いを増すアップルに、教育関連の新発表はどう影響を与えるだろうか? 月刊誌「MacPeople」の吉田編集長に3月号の記事紹介も含めてインタビューしてみた!

MacPeople 2012年3月号
特別付録小冊子「MacPeople Basic: アドレスブック/iCal」(64ページ)付属
特別定価730円

3月号の目玉は、SSDやクラウドを組み合わせたデータ運用術をまとめた特集1「ストレージ新時代のデータ運用術」、Google Chromeの基礎知識や活用法が把握できる特集4「魅力満載のGoogle Chrome」など。巻頭の「News NAVI」では、アップルの電子教科書関連の発表と合わせ、その反応として教育現場の生の声を盛り込んでいる。表紙に登場いただいたのは、テレビドラマ「ハングリー」主演、またソニー損保CMでおなじみの女優・瀧本美織(たきもと みおり)さんだ

アップルの教育関連発表と日本の教育現場の現状

── 先の教育関連の発表って、今回のMacPeopleでも取り上げてますか?

吉田 発表会の流れやiBooks 2iBooks Author、「iTunes U」の新機能にも触れているけど、一番力を入れたのは、現場の人の声だね。例えば、モノクロページにある飯吉透さんの連載コラム「海の向こうで胸騒ぎII」でも書いてもらいました(関連記事)。飯吉さんは米国在住19年で、カーネギーメロン大学やMITで教育について研究してきた「その道のプロ」なので、かなり詳しいです。

3月号巻頭に、一連のニュース記事を掲載

飯吉透さんの連載コラム「海の向こうで胸騒ぎII」

── といわれると?

吉田 米国の教科書って、そもそもが高価なんだよ。大学だと5000円するのは当たり前で、1万円を超えるものも珍しくない。だから、経済的な理由でレンタルしたり古本を買って利用したりする人も多い。新品が100ドルだとすると、1度使われたやつが60ドルで、さらに古いやつが40ドルとかね。

「MacPeople」の吉田編集長

 ただ、そうやってリサイクルが続くと、中身がアップデートされていないので、最新の情報が行き届かないという悪循環も生まれる。あと、そもそも米国の教科書は分厚いから、重いしね。今回の発表の背景として、そうした問題をどう解決するのかという点がある。

── 教科書って、本の中でも電子書籍との親和性が高そうですよね。少部数出版なので価格が高価になりやすいし、年月にあわせて更新も必要。あと、調べたい情報が載ってる場所を検索で見つけられたら便利ですよ。

吉田 そう、米国における電子教科書の取り組みはアップルだけじゃないんだよね。飯吉さんのコラムにも書かれているけど、「Connexions」(コネクションズ)って電子出版のオープンプラットフォームがあって、すでに1万6000点以上の教科書用素材がオンラインで無償提供されている。

「Connexions」(コネクションズ)

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