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週刊 PC&周辺機器レビュー 第128回

WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す

2012年02月03日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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バッテリー駆動時間は公称値の7割程度か

 今回は製品版とほぼ同等の試用機を使い、バッテリー駆動時間のテストやWiMAXの通信速度のテストも行なってみた。バッテリー駆動時間のテストでは、ノートパソコンとWM3600Rを無線LANで接続した状態で、パソコン側で「BBench」を使って1分起きにウェブサイトにアクセスするテスト環境を作った(パソコンはAC電源駆動)。この状態で電源オンからバッテリーが切れるまでの時間を計測したところ、7時間10分ほどでバッテリー切れとなった。公称値の70%程度に留まったが、一般的なウェブアクセスでこれだけの時間を連続通信できるのであれば、上出来と言えよう。

 通信速度については、編集部(飯田橋駅近辺)、西新宿1丁目(新宿センタービル東側)、秋葉原(ヨドバシアキバ西側)の3ヵ所で、WM3600RとWM3300Rで通信して速度を比較した。編集部は両機種ともアンテナ2本、西新宿と秋葉原はアンテナ3本の地点で計測している。テストには「USENスピードテスト」のサイトを使用。速度が安定した状態で連続5回の計測を行ない、最大と最小の結果を除いた3回の平均値を算出した。WiMAXの実効通信速度は、周辺のユーザー状況によってもかなり変動するので、あくまで参考値である。

計測場所 WM3600R WM3300R
編集部内 2.536Mbps 2.003Mbps
西新宿 2.924Mbps 2.67Mbps
秋葉原 2.655Mbps 2.708Mbps

西新宿では周辺にユーザーが多いのか速度が安定しないこともあったが、安定すると4Mbpsを超えることも

 WM3600Rの方が若干速いケースが多かったが、実際のところ安定した状態での通信速度に大差はなかった。少なくとも小型化されたからといって、WM3600Rの通信性能が悪くなっていることはないようで、安心して使用できる。

 モバイル機器が常に求められる、小型化と長時間駆動を実現しながら、使い勝手面の改善も盛り込まれたWM3600Rは、現時点では非常に充実したWiMAXモバイルルーターに仕上がっている。例えばタブレット端末やUltrabookを買い、これらの機器でWiMAXを使ってどこでも通信したいという人には、文句なくお勧めできる。また、比較的初期のWiMAXモバイルルーターを使っているというユーザーへの、買い換え機器としてもお勧めできるだろう。

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