Googleで上位に表示されるページは、下位のページと何が異なるのか? そんな疑問に真正面から答える書籍『Google上位表示 64の法則』(Web Professional Books)が2月3日、アスキー・メディアワークスから刊行されます。
美味しそうなカステラが表紙の『Google上位表示 64の法則』 |
SEOの世界では、<h1>要素に狙っているキーワードを入れる、本文中にキーワードが多いほどよい、といった「テクニック」が溢れています。しかし、何が効いて上位に表示されるのかはGoogleにしかわからず、しかもさまざまなパラメーターの組み合わせで表示順のスコアが算出されている以上、「○○すれば上がる」というテクニックには何の根拠もないはずです。
そこで本書では、こうしたSEOの「都市伝説」が本当なのかを統計的に検証することにしました。因果関係ではなく、相関関係として、あるテクニックと上位表示に関係があるのかないのかを、250キーワード×上位50ページ=1万2500ページについて検証。意外なテクニックが上位表示と強く関係し、有名なテクニックが実はほとんど関係ないなど、興味深い結果がわかりました。
Google上位表示 64の法則
藤井慎二郎 著
- 定価:2,499円 (本体2,380円)
- 発売日:2012/02/03
- 形態:A5 (304ページ)
- ISBN:978-4-04-886223-3
- 発行:アスキー・メディアワークス
- 発売:角川グループパブリッシング
目次
- 第1章 オーソリティ
- [仮説1] ページランクが高いと上位に表示されやすい
- [仮説2] Webサイトの重要度はドメイン年齢で判断される
- [仮説3] インデックス数が多いほどSEO的に有利だ
- 第2章 コンテンツ
- [仮説4] 本文の文字数が多いと情報が豊かと判断される
- [仮説5] 名詞の数が多いと上位に表示されやすい
- [仮説6] Googleは画像よりもテキストを重視している
- [仮説7] 検索キーワードはページ上部にあるとよい(第1キーワード)
- [仮説8] 検索キーワードはページ上部にあるとよい(第2キーワード)
- [仮説9] 検索キーワードはページ上部にあるとよい(第3キーワード)
- [仮説10] 複合キーワードは最初の単語が重視される(2単語)
- [仮説11] 複合キーワードは最初の単語が重視される(3単語)
- [仮説12] 検索キーワードがページ内に多くあるとよい
- [仮説13] 検索キーワードがWebサイト全体で多くあるとよい
- [仮説14] キャッシュで同色の複合語はつながりの強い組み合わせである
- [仮説15] キャッシュで色分けされる単語はつながりの弱い複合語である
- [仮説16] 関連キーワードを多く含むコンテンツを作るとよい
- [仮説17] 類似キーワードを多く含むコンテンツを作るとよい
- 第3章 ヘッダー
- [仮説18] メタディスクリプションは検索順位と関係がない
- [仮説19] メタディスクリプションに検索キーワードを入れても無駄
- [仮説20] メタキーワードは検索順位と関係がない
- [仮説21] メタキーワードに検索キーワードを入れても無駄
- [仮説22] インデックスを拒否しても検索結果に表示されることがある
- [仮説23] リダイレクト元のWebページは上位表示されない
- [仮説24] クローラーが読み違えないようにCSSは外部参照がよい
- [仮説25] クローラーが読み違えないようにJavaScriptは外部参照がよい
- [仮説26] タイトルの文字数は35文字以内がよい
- [仮説27] ページタイトルには検索キーワードを入れるとよい
- [仮説28] ページタイトル冒頭に検索キーワードがあるとよい
- [仮説29] ページタイトルと<h1>、<h2>要素は同じがよい
- [仮説30] Webサイト内の各ページは異なるタイトルを付けるべき
- [検証] 多くのWebマスターがURLの正規化を使っている
- 第4章 見出しと強調
- [仮説31] <h1>要素はページ内に1つだけがよい
- [仮説32] <h1>要素の文字数は多すぎるとペナルティーがある
- [仮説33] <h1>要素に検索キーワードを入れるとよい
- [仮説34] <h1>要素の冒頭に検索キーワードがあるとよい
- [仮説35] <h1>要素は<body>要素の冒頭にあるとよい
- [仮説36] <h1>要素は画像よりテキストのほうがSEO的に有利
- [仮説37] <h1>は他のhn要素の親要素として記述するべき
- [仮説38] ページ内に<h2>要素が多いとよい
- [仮説39] <h2>要素は長すぎるとペナルティーがある
- [仮説40] <h2>要素に検索キーワードを入れるとよい
- [仮説41] <h2>要素の冒頭に検索キーワードを入れるとよい
- [仮説42] <h2>要素は<body>要素の冒頭にあるとよい
- [仮説43] <h2>要素は画像よりテキストのほうがSEO的に有利
- [仮説44] ページ内に<h3>、<h4>要素が多いとよい
- [仮説45] <h3>、<h4>要素の文字数は長すぎるとペナルティーがある
- [仮説46] <h3>、<h4>要素に検索キーワードを入れるとよい
- [仮説47] <hn>要素に続けて検索キーワードに関する文章を書くとよい
- [仮説48] <strong>や<b>要素は検索エンジンにも強調効果がある
- [仮説49] <strong>や<b>要素に検索キーワードを入れるとよい
- 第5章 ユーザビリティー
- [仮説50] alt属性を記述してもSEO的には意味がない
- [仮説51] alt属性は長すぎるとペナルティーがある
- [仮説52] title属性を記述してもSEO的には意味がない
- [仮説53] 無意味なタグが多いと検索順位が下がる
- [仮説54] リンク切れが多いと検索順位が下がる
- [仮説55] HTMLの入れ子が深いと検索順位が下がる
- [仮説56] Webサイトの階層が深いと検索順位が下がる
- [仮説57] 302リダイレクトを使うと検索順位が下がる
- 第6章 リンク
- [仮説58] サイト内リンクが多いと検索順位が上がる
- [仮説59] サイト外リンクは検索順位とは関係ない
- [仮説60] サイト内外へのリンクはリンク数のバランスが評価されている
- [仮説61] 同じURLへのリンクは数を増やしても評価は同じ
- [仮説62] 自分よりも高いページランクのWebページにリンクを張るとよい
- [仮説63] 検索キーワードに関連するWebページにリンクを張るとよい
- [仮説64] ソーシャルブックマーク数が多いと上位に表示されやすい