このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

「スマホ&タブレット」と「テレビ&BDレコ」で広がる素敵な世界 第1回

BDレコ連携でBSやCS放送もスマホで見るぞ!

2012年01月30日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ブルーレイDIGAからLUMIX Phoneへ

USB接続による通常の番組持ち出しの操作では、対応した機器でないと転送はできない。SV-ME970でも「USB HDD経由」の転送はできなかった

USB接続による通常の番組持ち出しの操作では、対応した機器でないと転送はできない。SV-ME970でも「USB HDD経由」の転送はできなかった

LUMIX PhoneやSV-ME970向けに持ち出す場合は、「持ち出し番組の作成」で、「ネットワーク経由」を選択する

LUMIX PhoneやSV-ME970向けに持ち出す場合は、「持ち出し番組の作成」で、「ネットワーク経由」を選択する

ネットワーク経由での持ち出しの場合、画質は高画質(VGA)のみになる。かんたん設定の登録もすることができる

ネットワーク経由での持ち出しの場合、画質は高画質(VGA)のみになる。かんたん設定の登録もすることができる

番組を持ち出す際はモバイル機器側から操作する。サーバー機器を選択した後の画面で「ビデオ転送」を選ぶ

番組を持ち出す際はモバイル機器側から操作する。サーバー機器を選択した後の画面で「ビデオ転送」を選ぶ

LUMIX Phoneで持ち出す場合は、DLNAアプリの番組アイコンを長押しすることで、上下左右に枠が表示される。下の枠(ダウンロードと書かれた枠)にアイコンをドロップすることで転送が開始される

 パナソニックの場合は、USBケーブルで直接接続する従来からの番組持ち出しでは番組を転送することができない。しかし、ネットワーク経由での番組持ち出しが可能だ。

 持ち出しの画質は高画質(VGA)のみとなるので、持ち出し番組を作り直す必要があるなど、従来から携帯電話で番組持ち出しを行なっていた人にはちょっとわかりにくい。両方を使い分けたいという場合も少々煩雑になりそうな点が気になった。

 手順としては、DIGAでの録画時の持ち出し番組の作成はUSBやSDではなく、「ネットワーク経由」を選択しておくことが必要になる。

スケジュールを設定して自動で番組転送を行なう「かんたん自動転送設定」

スケジュールを設定して自動で番組転送を行なう「かんたん自動転送設定」

かんたん自動転送では、「最新3日分」など転送する番組を録画した期間で設定できる

かんたん自動転送では、「最新3日分」など転送する番組を録画した期間で設定できる

 持ち出しの操作はポータブル機器側で行なう。ネットワーク経由なので、USBケーブルなどの接続は不要だ。ネット経由で自動的に転送する設定もできる。

 画質は、VGAのSD画質なので、SV-ME970の7型画面で見ると多少映像の甘さを感じがちだ。ただし、DLNA配信のようなストリーミング再生ではないので、無線LANの回線状況などにより視聴が中断することはないのがメリットだ。

ソニーのBDレコは「おでかけ転送」対応機器のみ

BDZ-AX2700Tにある「おでかけ転送」のメニュー。コピーワンスの番組を書き戻してBDレコ側で再生可能にできる「おかえり転送」があるのがユニーク

BDZ-AX2700Tにある「おでかけ転送」のメニュー。コピーワンスの番組を書き戻してBDレコ側で再生可能にできる「おかえり転送」があるのがユニーク

 ソニーでは、Xperia rayでは番組持ち出しを行なうことができず、ウォークマン Z1050でのみ番組転送を行なえた。操作に関しては、USBケーブルで接続して、BDレコーダー側で操作するというもので、従来からの操作とまったく変わりがない。

 Android端末であるかどうかは関係なく、その機種が「おでかけ転送」に対応しているかどうかの違いだ。

 操作自体は、録画予約時に転送用の番組を作成するなどの設定や、必要な番組を変換しながら転送する操作が可能。あらかじめ指定した番組は、USBケーブルでの接続後に本体のボタンを押すだけで自動転送される「ワンタッチ転送も可能」だ。

 画質については、QVGAまたはVGAで、SD画質のため少々甘い映像になってしまうのは他と同様だ。

現在のところBDレコとスマホ連携は発展途上
機種による差もそれなりにある

 今回はDLNA再生と番組持ち出しを試してみたが、メーカーによって対応状況には違いがあることがわかった。DLNA用のクライアントソフトや番組持ち出し用のアプリは、対応機器でしかダウンロードできないので、こうしたAV機器との連携については、同じAndroid端末でもメーカーが変わればまったく別のスマホと考えた方が良さそうだ。

 このあたりは少々混乱しやすい部分もあり、今後の改善に期待したい部分だ。個人的には、BDレコもスマホも自由に好きなメーカーのものを選びたいので、DLNA配信については、PCや薄型テレビのようなDLNAクライアント機器と同レベルの汎用性を実現してほしいと思うし、番組持ち出しについてもある程度の互換性を確保してほしい。

 この点については、DLNA再生での汎用性がよかった富士通東芝のARROWS XとREGZA Phoneがもっとも好印象だった。特にREGZA Phoneはハイビジョンでの番組持ち出しにもいち早く対応しているので、AV機器的にスマホを活用したい人には魅力が大きいだろう。

 4型前後の画面でもハイビジョン画質となると、かなり見応えのある映像が楽しめるのには大きな可能性を感じた。VGA画質ではテレビの代用品レベルだったが、ハイビジョン画質が当たり前になれば、手軽なポータブルテレビとしての活用はスマホの大きな特徴になっていくだろうと思う。

 さて、次回はスマホの静止画や動画をテレビの大画面で再生してみる。薄型テレビと接続できる機種は限られるものの、ワイヤレスでHD画質の良質なコンテンツや自分で撮った動画や静止画をテレビに表示できる機能は気になるところだ。

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中