レンズが明るくて高感度にも強い
そして連写も高速で猫撮りに最適
2番目にいいのはレンズが明るいところ。広角側がF2.0というのはもはや珍しくないが、望遠側(112mm相当)でもF2.8なのだ。これはズームレンズとしては破格の性能。つまり、望遠側でも撮りやすいし、前後がきれいにボケるのである。
というわけで、植え込みの下に隠れている猫を発見した写真を。またもやギロッとにらまれました。上手に隠れたつもりだったのに、よくぞ見つけた、てな感じ。このクオリティはなかなかなもんです。
3番目はそこそこ高感度に強いこと。これは大事で、ISOオートにしておけばISO 3200まで自動的に上がってくれるのは心強い。
夕暮れ、自転車の下でじっと座ってる長毛種をそっと撮ってみた。しゃがんで、カメラを縦にしてカメラ目線をしてくれるのを待って撮影。
ついでに、連写も速い。高速前後撮り連写を使えば、シャッターを半押しにしている間ずっと秒7枚の連写をし、シャッターを離した前後8枚を記録してくれるという機能なのだ。
決定的瞬間を撮りたいときは、半押しにしてじーっと待ち、「ここだ」ってときにその前後を押さえれば、8枚のうちのどれかで面白いカットが撮れているかも、というわけ。
このように、けっこう猫を撮れるカメラなのだ。そう思うとちょっと欲しくなりますな。
最後にうちの「かふか」の写真を。お風呂に入ろうと裸で浴室に行ったら、ほんのりと温かくなっている蓋の上でごろごろと遊んでるかふかを発見。
あわててカメラを撮りに戻り、「寒いよぉ」と思いながら撮ったのがこれ。
温かい思いをしている猫を、寒い思いをしながら撮った写真と思って笑ってくださいませ。ちなみに前ページの冒頭写真もその1枚であります。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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