このページの本文へ

アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー 第17回

アキバ系年末年始の過ごし方「関東萌え神社仏閣制覇の旅」

2012年01月25日 18時00分更新

文● 中村信博 ●写真/うえのふみお

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

今年も来ました足利織姫神社

 1年ぶりにやってきた足利織姫神社の境内は(関連記事)、以前と変わらずキレイに掃き清められていた。境内の一角で大きな焚火があがっていて、初日の出を待つ人々が甘酒を手に暖を取っている光景も、1年前そのままだ。境内から見下ろす足利の街は、まだ夜の闇の中に暗く沈んでいる。そこかしこからかすかに立ち上る煙は、ここと同じく初詣客を迎える神社や寺の御焚き上げの煙だろうか。

ライトアップされた足利織姫神社の美しい本殿。境内では奉賛会の人々や初詣客が、1時間後に迫った初日の出を待っていた

神社は東側に向かって関東平野が望めるため、関東では知られた初日の出スポットとなっている。でも、今年は東の空に分厚い雲が……

日の出まで、あと30分。東の空に赤みが差してきた。でも、依然として雲がかかっていて地平線を望めないままだ

 やがて空が白々と明けはじめ、東の空が紅色に染まってくるが……足利の上空は綺麗に晴れ上がっているのに、地平線のあたりには分厚い雲がかかっていて、どうも状況がよろしくない。午前6時53分、足利の日の出時刻を迎えても、その曙光は雲の向こうに隠れたままだ。これは失敗か……諦めかけたその時、ほんのわずかに開いた雲の隙間から、2012年最初の太陽がちょこっとだけ顔をのぞかせた!

境内はすっかり初日の出見物のお客さんでいっぱいに。みんな一様に東の空を眺めているが、地平線を覆う雲にがっかり顔だ。風もほとんど無く、雲が動く気配は無い……

午前6時53分、足利で日の出を迎える時刻。でも、やはり分厚い雲がかかっていて見ることかなわず。今年はだめか、と諦めかけたそのとき、地平線上の雲にほんのわずかな隙間が開きはじめた!

「もっと左、もっと左!」見ている人のそんな声が届いたか、地平線から上がってきた太陽と雲の隙間がまさにドンピシャの位置に! 去年に較べて小っちゃな光だけど、たしかに2012年初日をゲット!!

 いやあ、よかったよかった。ここまで来て少しも初日が拝めなかったら、それこそ企画倒れに終わるとこだった。安心したついでに、せっかく足利織姫神社まで来たので秩父に続き2度目の参拝をすることにした。このとき、同行者の口からポロリと「どうせなら三社参りを成立させる?」との恐ろしい言葉が。筆者の住む西日本の一部地域では、正月三が日に3つ以上の神社を巡ってご利益を得る三社参りという風習がある。このときは、疲れからふと飛び出してきた笑い話として聞き流すだけだったのだが……。

とりあえずここでもおみくじ引き。こうなりゃ今年の運勢は、いくつかクジ引いて平均を取って決めよう! ちなみにここでは末吉で、秩父神社の吉から若干後退……

ついでに番外編として、その横にあった恋愛みくじなるものも引いてみる。異様に力の入った筆者の手が引いたのは、何と大吉! よっしゃあ、今年こそ背が小さくてカワイイ種島先輩のような彼女を!!

 足利では「あしかがひめたま」と題して、足利織姫神社と門田稲荷神社という2つの神社の萌えキャラを使った町興し企画が進行中なのはご存知の通り。足利織姫神社を離れた筆者たちは、「あしかがひめたま」もうひとつの社である門田稲荷神社へと向かう。門田稲荷神社は市内南部の下野国一社八幡宮内にあり、日本三大縁切神社のひとつとして数えられる稲荷だ。

市内南部にある下野国一社八幡宮。今年も入口の茅の輪は健在だ

そして、その横にひっそりと建っているのが門田稲荷神社。この看板が無いと、知らない人なら見過ごしてしまいそう

神域の木立の中にある、門田稲荷神社の拝殿。その横にある絵馬かけ所には、今回も萌え絵馬に混じって人生の縮図のようなキッツイ願い事でいっぱいだ……

 一年の初めから縁切りの必要のある願かけも何かと思うので、ここは境内をさっと見学するのみにとどめて、次の目的地へ行こう。そう、本来ならこの企画はここで取材が終了するはずだった。でも同行者の「三社参りを成立させる」という言葉で、オッサンの心に火がついたのだ。こうなりゃ関東でもっとも知られた“アキバ系初詣名所”鷲宮神社にも行こうじゃないか!

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ