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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第29回

スマホのシングルコアとデュアルコアの違いは体感できる?

2012年01月23日 14時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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Simejiを使って文字入力を計測

 次に6機種に日本語入力プログラムの「Simeji」をインストールし、同じ文章を入力するのにどの程度時間がかかるか計測してみた。3回計測し、もっとも速いものを掲載した。テンキーのある機種もクローズ状態でタッチ入力した。

 文面は以下のとおりだ。
「お世話になっております。美味しいご飯の時間です。今日のレシピは豚のしょうが焼きです。それではまた明日。ありがとうございました。」

 結果、もっとも速かったのはMEDIAS PP。56秒台だ。画面が大きく、表示されるボタンや変換候補の入力欄も押しやすいため、押し間違いもない。

全機種にSimejiをインストールして文字入力で比較

 2位はGALAXY S II LTE。明らかにタッチへの反応がよく滑らかに文字を入力できた。タッチの反応の良さではN-01Dよりも快適な印象だが、計測結果ではMEDIAS PPよりも遅く、やや意外な気がした。

 3位がLUMIX Phone。タッチ操作時の反応はサクサクという感じはないが、押し間違いもなし。測定値を見たときは思ったより速いなという印象。N-01Dと画面サイズは同じ4型だが若干窮屈に感じた。

 4~6位の機種は時間的にはほぼ同じだが、印象はすべて異なる。IS11SHは変換候補の部分をタッチするときに反応が鈍く、それが時間がかかる要因になった。101SHはそもそも画面が小さいという弱点がある。最下位のREGZA Phone T-01Dはボタン自体は大きく押しやすいのだが、タッチの反応がいまいちなところがあった。

 このT-01Dの体感からは、タッチの反応はCPUが速ければよいというわけでもないようだ。文字入力については、画面のサイズを始め、CPU以外の部分が大きそうだ。

美麗なグラフィックと激しい動きのゲームで遊ぶ

 続いてのテストはゲーム。デュアルコア搭載機ではゲームを快適に遊べるというが実感できるほど違いが出るものなのか。

 インストールしたアプリは「ブラッド&グローリー」の無料版。剣闘士を操って勝ち抜きをしていくタッチ操作のアクションゲームだ。アプリの容量も大きい。ゲームの流れに従って、まず各端末でチュートリアルで5戦し、操作に慣れたあと、次の6戦目の剣闘士との戦いを何秒で終わらせられるか、計測した(スタートは剣闘士を選択する「FIGHT」から。終了は倒してスコアが出るまで。途中の映像はSKIPする)。

タイトルどおりに血しぶきなども結構ド派手な「ブラッド&グローリー」。そのかわりに処理性能も結構求められるようだ

 さて、この結果はデュアルコアCPUが圧勝だ。シングルコアCPUでは満足にゲームを進めることすらできないのが現実だった。

 たとえば、101SHはチュートリアルの2戦目の途中で突然動作がカクカクとぎこちなくなり、突然落ちてホーム画面に戻ったほか、IS11SHもほぼ同様。N-01Dはチュートリアルの3戦目で剣闘士を倒したムービーが流れたところで落ちた。それまではまったくスムーズだったのだが。

 ではデュアルコア搭載の3機種はというと、まずT-01Dはメニュー(武器を買うなどの操作がある)でタッチの反応がイマイチなときはあったが、剣闘士を操るときは問題ない。LUMIX PhoneとGALAXY S II LTEに関してはまったくストレスを感じなかった。

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