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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第98回

リモートカメラ「iZON」で自宅を監視する技

2012年01月17日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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遠隔地から映像と音声を視聴する

 設定が完了したら、iZONを設置する。付属のUSBケーブルが2.5m近くあるので、取り回ししやすい。ベースと本体は磁石でくっつくようになっており、カメラの角度は自由に調節できる。今回は、暖炉の上から応接室をチェックするように設置した。ちなみに、壁にベースを装着し、本体を設置することも可能だ。

本体の設置角度は自由に調節できる。赤いのは保護シールで、使う時には剥がしていい

狭いスペースでも設置できる

ベースの底面をコインで外す

ねじ止めする

カバーを付け、本体を設置する

 続いてアプリから接続してみる。iOSデバイスは3G回線経由でも無線LAN経由でもOKだ。1つのアカウントで複数の「iZON」を管理することもできる。カメラの認識画面では映像のサムネイルが表示されるのでわかりやすい。表示する端末をタップすると、30秒ほど前の映像から再生が始まる。

 映像の解像度は320×240ドットのQVGAで、フレームレートは10fps、ビットレートは300kps前後。細かい部分はわからないし、映像を拡大表示することもできないが、部屋の様子をチェックするには問題ないレベル。音声はモノラルで、ノイズがやや気になるとはいえ、会話などははっきり聞こえる。

 3G回線やiZONがつながっているのとは異なる無線LANに接続している場合、連続視聴できるのは5分間までとなっている。同じ無線LANに接続しているなら、制限時間はない。隣の部屋で寝ている子供の様子を見るなら、再生し続けることも可能だ。

「Stem:Connect」アプリを起動したら、画面下をスライドさせる

接続できるカメラが表示されたらタップする。右上のランプがグリーンなら同じ無線LAN、イエローならほかのネットワークでつながっていることがわかる

映像が表示される。約30秒ほど遅れている

iPadアプリの画面

動きがあったらアラートを出してYouTubeに動画をアップ

 手動で映像を再生するだけでなく、カメラの視界に動きがあったり、音がした時に自動的に録画を開始し、YouTubeに動画をアップする機能もある。動きのある少し前の動画からアップしてくれるので、肝心のシーンを逃すことはない。監視カメラとして利用したいなら、設定しておこう。

 カメラ認識画面の「>」ボタンをタップすると設定画面が開く。「Alerm」の項目で動きもしくは音声にチェックし、YouTubeのアカウントをセットアップすれば準備完了。「Done」をタップすると、監視が始まる。

 動きがあったり、音がして録画され、YouTubeにアップされるとiOSデバイスにメッセージが届くのでチェックしよう。「Stem:Connect」アプリでアップされた動画の一覧を確認できる。本来は、アプリ上で再生できるようだが、現時点では再生できなかった。YouTubeアプリやPCで再生しよう。

設定画面を開き、スクロールして「Alerm」を表示しよう。「Timezone」がアメリカのままになっている場合は、「Asia Tokyo」にしておく

「Alerm」で「Motion」(動き)や「Audio」(音)のアラームをONにし、「Upload to YouTube」をタップする

「Enabled」のスイッチをオンにして、YouTubeのアカウントを入力する。ほかの人に映像を見られたくないなら「Private Upload」をオンにしておく

録画されるとメッセージが届く

アプリを起動し「Alert」を開くと、アラートの履歴が表示される。メイン画面上部にあるビデオのアイコンをタップすると、動画の一覧を表示できる

YouTubeに動画がアップロードされている

遠隔地の映像と音声を手軽にチェックしたい人にぴったり

 リモートカメラの「iZON」は、自宅の様子をチェックする用途にはぴったりのアイテム。自宅内なら、映像を流しっぱなしにできるので、監視カメラのように利用できる。旅行中の自宅では、動き検知機能を利用すれば、万が一の際に早めに手が打てるかもしれない。電気を消して真っ暗なら、音声検知機能も併用すればいい。

 しばらく使ってみたが、応接室だけでなく、あちこちにセットしたくなった。自宅だけでなく、事務所や店舗などにセットして、映像を見られるようにしようと思う。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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