DLNAで音楽ライブラリーを引き出す!
実際に使ってみた中で、筆者的にグッときたのは、ちょっとマニアックかもしれないが、DLNAクライアントとして音楽を流す用途だ。
デジタル化された音楽ライブラリーが合計75GBもある筆者の場合、モバイル端末の内蔵メモリーでは容量が足らずにすべて同期できないことがほとんどだ。しかし、自分のCD棚すべてを一括管理できるのがデジタル化のメリットであって、一部しか転送できないと「あの曲がいきなり聴きたくなったのに、入ってない(涙)」という状況になってしまう。
というわけで、家庭内のサーバーにコンテンツをまるごとおいておき、ネットワーク経由で引き出して見ようというDLNAの発想がピタリと当てはまる。最近では、DLNAサーバー機能が付いたNASも多いし、Windowsパソコンにあるコンテンツなら「Windows Media Player」を使えば共有できる。
まずはサーバー側でコンテンツを公開するように設定し、Mangrove 7にDLNAクライアントアプリをインストールしよう。今回は「BubbleUPnP」を利用した。アプリを起動して、「Devices」タブを見るとDLNAサーバーが認識されていることが分かる。あとはフォルダーを開いていき、目当てのコンテンツをタップすると音楽が流れる。セットアップも含めて、特に難しい操作に悩むことなくすぐに再生が可能だ。
実際に使ってみると、片手で持ち上げて、家のどこにでも連れて行ける気軽さが非常にいい。仕事や料理など、いろいろなシチュエーションで「ながら聴き」するのに役立ってくれそうだ。
電波でもネットでもラジオが聴ける!
ながら聴きといえば、ラジオもMangrove 7の得意分野だ。標準で「FM ラジオ」アプリを用意しており、付属のヘッドホンをさすことでFMラジオを聴ける。電波で受信するので、電源さえ残っていれば例えば災害時でも利用が可能だ。
インターネットにつなげる環境では、アプリの「Radiko.jp」をインストールしてAM/FMの民放を聴くことも可能だ。関東近県ではTBSラジオや文化放送、TOKYO FMといったラジオ局の番組が聴ける。さらに「TuneIn Radio」アプリでは、世界中の5万を超えるネットラジオ局から好みのものを選んで再生が可能。
音楽やラジオといった音関連の用途は、ステレオスピーカーも相まって、かなりMangrove 7にハマる感じだ。
また、音といえば忘れてはならない「Skype」や「LINE」といった音声通話アプリとの相性も良好。日本語フォントも完備(後述)しているから、メールやチャットといった普段使いも苦なくこなせる。
さらにオフィス文書を表示・編集する有償アプリ「Documents To Go」の完全版がバンドルされていることにも要注目。このアプリさえ入っていれば、仕事に欠かせないワード、エクセル、パワーポイントの各ファイルを自由に扱えるので、ノートPC代わりの選択肢として強力な候補にもなるだろう。
データ暗号化をAndroid 3.2で実現!
Android 4.0から標準搭載される“本体内データの暗号化機能”だが、Mangrove 7はAndroid 3.2にもかかわらず同様の機能を実現済み。法人向けには必須ともいえる機能だけに、セキュリティーを気にするユーザーにはもってこいの一台といえそうだ。