“買ってすぐに使える”Androidタブレットがついに登場
防水&DLNA対応の“実用”タブレット、富士通「ARROWS Tab Wi-Fi」 (2/5)
2012年01月17日 11時00分更新
実質的に唯一の防水Androidタブレット
ドコモから発売されたLTE版と共通する部分も多いが、最初に基本的な仕様を確認してみたい。まず、ディスプレーは1280×800ドットの表示に対応した10.1型ワイド液晶を搭載。ほとんどのスマートフォンやタブレットと同じく静電容量式のタッチパネルで、最大10指までのマルチタッチ操作に対応している。Android 3.xを搭載したタブレットとしては標準的なサイズだが、ディスプレーの表面は富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製のスマートフォンにも用いられている特殊表面処理「スーパーグライドコーティング」仕上げとなっており、指を滑らせやすく、なめらかな操作が可能だ。
ARROWS Tab Wi-Fiの最大の特徴は、何といってもその防水性能(IPX5/IPX7相当)だろう。業務用の特殊な製品を除き、現在一般的なユーザーが購入できるタブレットの中で防水仕様を実現しているのはARROWS Tabシリーズだけであり、この点だけでも大きな優位点となっている。
「ARROWS Tab Wi-Fi」の防水性能 | |
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防水性能の等級 | 説明 |
IPX5 | 噴流水による有害な影響がないことを示す。約3m離れた場所から、注水ノズル(直径6.3mm)を用いて毎分約12.5リットルの水を3分以上注水するという試験を行なう |
IPX7 | 外気/水中の温度差が5度未満の環境において、約1mの深さに30分間沈めても動作に影響が出ないことを示す |
PCの場合、デスクトップ機はもちろんノート型であっても家の中の決まった部屋で使うことが多いが、軽量でバッテリー駆動時間の長いタブレットはいろいろな場所で使いたいもの。バスルームやキッチンといった場所でも水がかかる心配をせずにすむので、使い方が大きく広がる。
実際に触れると分かる、
「ARROWS Tab Wi-Fi」の「薄さ感」
本体サイズは幅262×高さ181×厚さ11.3mm、重量は599gで、サイズはLTE版と共通。重量はARROWS Tab Wi-Fiのほうが約2g重くなっているが、体感できる差ではない。厚さ11.3mmという数値は、最近のタブレット型端末としては目立つものではないが、本体外周部分がラウンド形状となっているため、実際に触れるとスペックよりも「薄さ感」は高い。何より、防水仕様でありながらこの薄さを実現しているのは特筆に値する。