とある書き手の小物調査ーガジェットチェックー 第13回

当日に安く泊まれるホテルがすぐにわかっちゃう「yoyaQ」

コミケシーズンでも安い空室を発見できる

　本誌での取材絡みなどで利用した場合の流れを書いてみよう。メッカ巡礼に次ぐ規模のイベント「コミックマーケット」に参加する予定だった筆者は、2012年元旦に福袋取材（関連記事）があったため、最初から12月31日は宿泊するつもりで、都内某所のホテルを予約。画面右から日付を入れて、価格が安い順でソートして安くて、秋葉原まで近いホテルを選んだ。

　コミケ2日目となる12月30日のホテルはスマートフォンからアクセスした。ブラウザーはちゃんとスマホ版サイトになるのだが、目的がハッキリした作りで、予約がとてもスムーズだ。コミケシーズンなのでさすがに埋まっているかと思ったが、法人枠にキャンセルがあったのか、有明ワシントンホテルやホテルトラスティ東京ベイサイドに空室があったり、新木場周辺やお台場、品川周辺には空室が散見された。大手町近くのホテルが65％オフだったのでそこに決定。予算にもよるのだが、1万円～1万5000円くらいだと、けっこういいホテルに泊まれる。

iPhoneから見てみたyoyaQ。目的別検索ボタンが便利

検索条件はシンプルにまとめられているが、追加で詳細な条件も追加できる

検索結果の表示はPC版とほぼ同じだが、大小が明確なのでわかりやすい

コミケ3日目の電車時間を忘れて、朝焼けを撮影していた

　筆者の場合は、基本安いホテルでガジェットの充電ができて、インターネットにアクセスできて、爆睡できればいいので安いホテルを選んでいる。そのためか、12月31日に宿泊したホテルは、価格もあってか外国人観光客が多く、日本語を聞いたのはフロントだけだった。隣の部屋からは中東系楽器の演奏が元旦と同時に始まり、反対の部屋では英語圏の人が盛り上がりと異国情緒溢れるなか、原稿を作成していた。
　またコンビニにご飯を買いにいこうとしたとき、廊下ですれ違った欧州系の人がワインを振る舞ってくれるというイベントも。不思議な元旦を迎えたわけだが、季節柄のレアケースだろう。

　そして元旦。福袋を買ってスタジオでの撮影、コミケ3日目からほとんど寝ていないのもあって、手荷物を置き忘れるのも不安だったので、ここでもyoyaQを活用。元旦は平日と変わらない料金だった。
　ちなみに当日宿泊の価格変動を見ていると、もっとも高いのは金曜日で、次に月曜日と火曜日と続く。あとは祝日や大型イベントに合わせて変動する。ちなみに、iPhone 4S発売の前日は、銀座周辺のホテルは高めだった（笑）。

安いからといってサービスが低下しているわけでない。写真はコミケ2日目に泊まった大手町周辺にあるホテル。高層階で夜景がキレイだった

必要になったときに思い出したいサービス

　yoyaQは、突然の出張や心が折れたときの宿泊用として最適だ。写真でも解説しているが、インターフェース自体が当日予約に特化されているため、探す時間も短くて済む。料金でいえば、5000～7000円前後のところを狙えば寝るには十分だし、下手に飲み明かすだとかカラオケボックスで過ごすのと大差ない。全国対応なので、用途として地方出張やイベント、学生だったら遠方の受験も含まれるだろう。高層階も比較的安いところが多いため、夜景を狙いたい場合にもオススメ。出張族はもちろんのこと、たまに利用するくらいの人もちょっといいところに宿泊したり、宿泊費用を抑えたりと便利なのでyoyaQをチェックしてもらいたい。

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筆者紹介――林 佑樹

　フリーランスの編集・ライター。紆余曲折あって、PCからゲーム、家電、生活雑貨までやれちゃう体になった。現在はiPhone 4SやらAndroidやらに埋もれている。
　第13回といえば水着回なのだが、筆者の水着姿はどうあろうが不許可とのお達しがあったので、普通の写真です。ぐすん。
　そんなわけで、今年もよろしくお願いいたします。