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15年の伝統を昇華させ、さらに進化

見た目も中身も洗練! 最新の12.1型「Let'snote SX1」がスゴイ

2012年01月26日 11時00分更新

文● 広田稔、写真●篠原孝志(パシャ)

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薄さ25.4mmのスリムボディー!
解像度は1600×900ドットに

 そんなパナソニックが次なる進化として選んだのが、本体の洗練だ。

 新製品を作るにあたって、パナソニックが15型未満のノートを持つ方1万人に調査を実施したところ、Let'snoteユーザーに多い40代以上のビジネスマンの39%が、本体のデザインや厚みについての要望を上げていたという(次いでメモリー搭載容量が28%)。また、他社製品を使う20〜30代のビジネスパーソンは、「次にパソコンを買うとしたらどこを見る?」という質問に対して、79%の人がCPUの性能、71%がデザイン/厚みと回答していた。要するに「質実剛健なだけじゃなくて、もっと色気を!」ということだろう。

 そこでSX1では、ボディーに大幅に手を加えてスタイリッシュに生まれ変わらせた。まず目を引くのは、底部がフラットタイプになり、カバンに出し入れしやすくなったこと。本体の最大占有面積部は、従来機のS10が36.6mmだったところ、SX1では25.4mmと3割ほど薄くなった。

 バッテリーパックを「S」(4セル)から「L」(8セル)に付け替えた場合でも、底部ではなく背後に飛び出るようにして薄さを確保してくれる。重量はSSD搭載モデルなら約1.12kg、HDD搭載モデルでも約1.18kg(いずれもバッテリーパック(S)装着時)。実際、手に持ってみると、12.1型ノートという見た目を裏切る「軽い!」という感覚だ。

本体底面はフラットになったが、バッテリー部分が少し飛び出ているため傾斜が付く。ちなみにS10とSX1を比べると、液晶側の厚さは8.9mmから6.2mmに、キーボード側は27.7mmから19.2mmとそれぞれ減っている

左側面には、HDMI端子、アナログRGB端子、USB 3.0端子×2を用意(1500mAの電流が可能なポートを1基装備)

右側面には有線LAN端子、USB 2.0端子、SDメモリーカードスロット(SD/SDHC/SDXC対応)、電源などがある

前面はヘッドホン、マイク、電源スイッチ、ドライブオープンスイッチなど

背面はバッテリーのみ。この方向から見るとスリムさがよく分かる

スリムになっても、DVDスーパーマルチドライブはもちろん搭載

 もちろん本体が薄くなっても頑丈さは従来通りだ。Let'snoteの伝統である天板に凹凸を付けて強度を高める「ボンネット構造」がパワーアップ。従来、天板自体の厚みは均一だったが、SX1では凸の斜めになってる部分だけ厚くなる新工法を開発した。これでスリムながらも、満員電車の圧力に耐えられる100kg/f加圧、机の上から不意に落としても耐えてくれる76cm落下など、従来と同じ強度を実現している。

天板の突起が以前に比べて低くなり、スリム化に貢献している

右がSX1で、左側がS10。パッと見ただけでも薄くなっているのが分かるはずだ

左の写真のうち、手前側がSX1で、奥側がS10だ。実は、SX1は本体の奥行きも短くなっており、薄型化と相まってビジネスバッグにさらに収納しやすくなっている

 液晶ディスプレーもアスペクト比16:10から16:9に変更。同じ12.1型でも、S10の画面解像度1280×800ドットから、1600×900ドットと大幅にアップしている。横の解像度が上がったので、例えば、ウェブページを何枚か開いて比較するときや、左側で資料を広げて右側でレポートをまとめるといった際に便利だ。

 1600×900ドットという解像度は、13/14型ノートだとたまに見かけるが、12.1型モデルで備えているのはかなり珍しい(というか聞いたことがない)。実物に触る前は「それってドットが細かすぎて使いにくいのでは……?」と感じていたが、使い始めるとすぐになじんでしまった。解像度の高さは、そのまま作業効率に影響する。れっきとしたモバイルノートでありながら、出先でもデスクトップ並みの広さを実現してくれるわけだ。

12.1型で画面解像度1600×900ドットという驚異の解像度を実現。液晶の上にはウェブカメラがある

ASCII.jpのパナスポットを表示したところ。右側にかなり余裕があり、ウィンドウを並べて作業する用途も楽々

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