薄さ25.4mmのスリムボディー!
解像度は1600×900ドットに
そんなパナソニックが次なる進化として選んだのが、本体の洗練だ。
新製品を作るにあたって、パナソニックが15型未満のノートを持つ方1万人に調査を実施したところ、Let'snoteユーザーに多い40代以上のビジネスマンの39%が、本体のデザインや厚みについての要望を上げていたという(次いでメモリー搭載容量が28%)。また、他社製品を使う20〜30代のビジネスパーソンは、「次にパソコンを買うとしたらどこを見る?」という質問に対して、79%の人がCPUの性能、71%がデザイン/厚みと回答していた。要するに「質実剛健なだけじゃなくて、もっと色気を!」ということだろう。
そこでSX1では、ボディーに大幅に手を加えてスタイリッシュに生まれ変わらせた。まず目を引くのは、底部がフラットタイプになり、カバンに出し入れしやすくなったこと。本体の最大占有面積部は、従来機のS10が36.6mmだったところ、SX1では25.4mmと3割ほど薄くなった。
バッテリーパックを「S」(4セル)から「L」(8セル)に付け替えた場合でも、底部ではなく背後に飛び出るようにして薄さを確保してくれる。重量はSSD搭載モデルなら約1.12kg、HDD搭載モデルでも約1.18kg(いずれもバッテリーパック(S)装着時)。実際、手に持ってみると、12.1型ノートという見た目を裏切る「軽い!」という感覚だ。
もちろん本体が薄くなっても頑丈さは従来通りだ。Let'snoteの伝統である天板に凹凸を付けて強度を高める「ボンネット構造」がパワーアップ。従来、天板自体の厚みは均一だったが、SX1では凸の斜めになってる部分だけ厚くなる新工法を開発した。これでスリムながらも、満員電車の圧力に耐えられる100kg/f加圧、机の上から不意に落としても耐えてくれる76cm落下など、従来と同じ強度を実現している。
液晶ディスプレーもアスペクト比16:10から16:9に変更。同じ12.1型でも、S10の画面解像度1280×800ドットから、1600×900ドットと大幅にアップしている。横の解像度が上がったので、例えば、ウェブページを何枚か開いて比較するときや、左側で資料を広げて右側でレポートをまとめるといった際に便利だ。
1600×900ドットという解像度は、13/14型ノートだとたまに見かけるが、12.1型モデルで備えているのはかなり珍しい(というか聞いたことがない)。実物に触る前は「それってドットが細かすぎて使いにくいのでは……?」と感じていたが、使い始めるとすぐになじんでしまった。解像度の高さは、そのまま作業効率に影響する。れっきとしたモバイルノートでありながら、出先でもデスクトップ並みの広さを実現してくれるわけだ。