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T教授の「戦略的衝動買い」 第175回

最近お気に入りのASUS社の手書き「EeeNote」を衝動買い

2012年01月12日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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 人類が、長年、紙の上にペンで書いていた独特の「タクタイル感」を液晶表面のガラスとスタイラスの先っちょの摩擦感覚で、ごくナチュラルに再現できればEeeNoteの価値は高いだろう。EeeNoteの感覚は、一般的なアンドロイド端末やiPad系より優れているが、筆者の経験では、紙とペンの感覚にかなり近いのはBoogie Boardが1番、EeeNoteの感覚は2番手だろう。

 手書きメモの中に、EeeNoteのデジカメ機能で撮影した画像を取り込むことも極めて容易だ。また、手書きメモ用の用紙のラインナップがバリエーションがあって楽しめる。もちろん、デジタルの良さを活用して、既にあるフォーマット上に書いた文章や図はそのままで、用紙だけを別のフォーマットに変えることも一瞬だ。

デジカメ機能で撮影した画像はフォトアルバムに保存され、ほかのアプリで取り込んで使用することもできる

手書きメモの中に、デジカメ機能で撮影した画像をインポートし、サイズ調整して、好みの位置に貼り込める

手書きメモの背景用に、いろいろなフォーマット(リフィル)があらかじめ用意されている

先ほど描いた手書きメモの背景を、マス目のメモ用紙に変えてみた

あらかじめ用意されたリフィルを活用して手書きデータを書き込んでデータベースとして保存できる。KyberのOCR機能と組み合わせれば極めて有効なツールとなりそうだ

 WiFi環境のある場所やWiFiモバイルルーターなどを常時携帯していれば、EeeNoteは、どこでもネットに接続することが可能で、Webサーフィンもできる。通勤や通学の合間に好きな音楽をBGMにして、電子ブックを読むことも可能だ。

Webサーフィンも可能だが、これはちょっとした調べごとなどをやって、その結果を手書きメモなどに取り込んで、資料をリッチにする程度のモノだと考えるべきだ

MP3フォーマットの音楽ファイルならMicroSDカードでEeeNoteに持ち込んでBGMとして聴くこともできる

 EeeNoteは、日本のIT系大企業がしばらく避けていたデジタルとアナログの融合の世界に久方ぶりにチャレンジした、台湾の「やる気企業」の戦略商品だ。なによりEeeNoteに付けた1万9800円という驚異的なおかつ戦略的価格が魅力であり、国内企業にとっても脅威だろう。国内企業にも、ぜひこの市場に再参入する意地を見せてほしいものだ。

紙のメモとデジタルメモ。効率アップを考えるビジネスマンの永遠のターゲットであるとともに楽しみの1つだ。インテグレーションはまだまだ当分先……であって欲しい


T教授

今回の衝動買い

アイテム:ASUS「EeeNote EA800」
価格:1万9800円(ヨドバシ.comにて購入)

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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