Medfieldの特徴は、処理性能の高さと消費電力の低さにある。インテルが開発した、携帯電話メーカーが製品開発を進める際に手本となる「リファレンスデザイン」では、1080pのHDMI出力サポートや最大15フレーム/秒の動画撮影能力といった強力な性能を要求していながら、3G方式での通話時間は8時間可能で、休止状態では14日のバッテリー駆動時間を要求している。
既存のAndroidスマートフォンとのバッテリー駆動時間を比較したデモでは、同じ品質の動画を連続再生させる環境を用意。同時再生を開始してどちらが先にバッテリーがなくなるかを競った。結果は当然ながらMedfield搭載スマートフォンの圧勝で、これを見るに高負荷の処理での電力消費が少ないようだ。
デルの新製品XPS 13も発表
Ultrabookも力強く推進
もうひとつ、インテルが2012年に力を入れているのが「Ultrabook」である。講演では各社の製品が披露されただけでなく、ゲストで登壇したデルの副会長ジェフ・クラーク氏がステージにて同社初の13.3型Ultrabook「XPS 13」を発表するなどして、大いに会場を盛り上げた。
XPS 13は、Core i7クラスのCPUに最大8時間のバッテリーなどを搭載し、2月には受注を開始するとのことだ(米国での予定、日本は今春)。
そのほかにも、米国の人気バンド「Black Eyed Peas」のメンバーであるラッパーのwill.i.am氏を起用したプロモーションを展開するなど、Ultrabookの拡大に向けて、今後もインテルはさまざまな施策を手がけていくようだ。
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