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International CES 2012特集 第3回

インチからmmへ ノートパソコンはすべてUltrabookに変わる!?

2012年01月10日 16時03分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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Ivy Bridgeが脇役!?
Ultrabookの体験に注力した講演

 10日(現地時間)から米国ラスベガスで開催されるコンシューマーエレクトロニクス関連の総合展示会「International CES 2012」。展示会前日の9日、インテルは記者説明会を開催し、同社が提唱する新しいノートパソコンカテゴリー「Ultrabook」が、どのようにパソコンの世界を変えていくかについて説明した。

インテルが開発した将来のノートパソコンのコンセプトモデル「NIKISKI」を掲げるムーリー・エデン氏

 説明を担当したのは、同社クライアント事業本部長のムーリー・エデン氏。インテルと言えば半導体の会社であるが、エデン氏は次世代CPU「Ivy Bridge」には簡単に触れながらも、今回はCPU自体の話ではなく、インテルのCPUを搭載するUltrabookが実現するユーザー体験についてを、デモを交えて披露した。

今回は脇役の「Ivy Bridge」のダイ写真。搭載したUltrabookが登場するのは8月頃か?

Ivy Bridgeは内蔵GPUの性能も強化されている

Ivy BridgeベースのUltrabookによる、「ArcSoft Album」というソフトのデモ。写真を選んでデジタルアルバムを作るソフトで、ターボ・ブーストによる高速化を生かして軽快に動作していた

物理演算エンジン「Havok」を使ったCPU性能のデモ。飛散する破片やオブジェクトの動きを物理演算で処理しているが、CPUにはまだ余力がある

内蔵GPUは、ようやくDirectX 11に対応。Ultrabookでも快適にゲームを動かせるようになる?

 日本では「モバイルノートの新カテゴリー」という認識で語られるUltrabookだが、米国では「メインストリームのノートを、薄型・軽量化していくもの」という見方のようだ。特別なモバイル中心のマシンではなく、あくまでごく普通のノートがUltrabookへ変わっていくというイメージである。エデン氏の講演の中では、「インチからmmへ」という言葉を使い、厚さをインチ単位で語っていた既存のノートパソコンから、mm単位で語られるUltrabookへと移行を進めていこうと語られていた。

75製品以上のUltrabookの、画面サイズ別の比率。13型以下のモバイル製品よりも、14~15型のスタンダードノートと同じ画面サイズの比率が高い

インチサイズのノートから、mmサイズのUltrabookに変わるには、各種コンポーネントの薄型化やCPUのソケット装着を改めるといった変更が必要となる

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