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開発者の情熱! スマホ&アプリ、サービスの生みの親に直撃! 第6回

Windows Phoneがこの先日本で生き延びる道とは?

2012年01月11日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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Windows Phoneと「Windows Phone Marketplace」

──中島さんはWindows Phone Marketplaceの運営に関わっているそうですが、その特徴などを教えてください。

中島 私はショップ店長のような立場でWindows Phone Marketplaceの運営全般を担当しています。それはともかくとして、2011年8月のオープン以来、現時点(2011年12月)で、約3万5000本のアプリが公開されています。その中で日本語対応しているアプリは1万5000本ぐらいです。Windows Phone Marketplaceはワールドワイドなサイトですが、デベロッパーはアプリを公開する国や地域を自由に決めることができます。

PCのブラウザーからアクセスしたWindows Phone Marketplace

端末からは「Marketplaceハブ」からMarketplaceにアクセスできる

──マルウェア入りのアプリが公開されることはないんでしょうか?

中島 確かに、エンドユーザーの皆さんがアプリをダウンロード、インストールする場合に気になるのは、ウイルスやマルウェアだと思います。Windows Phone Marketplaceでは公開前のアプリを審査して、そういった脅威を取り除いています。

──審査にはどのぐらいの時間が必要なのですか?

中島 一般的なアプリで約5営業日です。審査は2種類あり、アプリが使用しているAPIを自動チェックするものと、実際に人間が操作してチェックするものがあります。

──ビジネス向けのアプリはあるのでしょうか?

中島 もちろん多く公開されています。Windows Phone Marketplaceは、特定のユーザーに限定してアプリを公開するといった使い方もできます。企業内で、クローズドなアプリを配布する場合などに便利です。配布を通知するメールも、暗号化したりDRMで保護したりして送信できるので、第三者の不正アクセスを気にせずにアプリの配布が行なえます。

──それでは、Windows Phone Marketplaceでの課金はどうなっていますか?

中島 現時点ではクレジットカードによる課金です。キャリア課金や月額課金による処理は今後の課題ですが、「NAVITIME」のような一部のアプリでは独自の課金体制を採用しています。

Zuneソフトウェアを使って端末を管理し、アカウントでの課金決済ができる

──アプリの開発環境はどのようになっていますか?

中島 Windows Phone 7.5のアプリケーションプラットフォームは、Silverlightです。「Windows Phone SDK」が無償で提供されていて、キットには「Visual Studio Express」「Expression Blend Express」などが含まれているのですぐに開発が可能です(開発者向け技術情報ページからダウンロード可能)。Visual StudioでのプログラミングやSilverlightでの開発経験のある方であれば、アプリ開発は難しくないと思います。

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