この低音感は大型スピーカー並み!
コンパクトでも大迫力のボーズ「Companion 20」
続いては、アナログ入力のみのボーズ「Companion 20 multimedia speaker system」を聴いてみよう。価格は3万3600円と少々高くなるが、独自のポートデザインにより、豊かな低音再生を実現したモデル。音量の大小に応じて最適に音質を調整する技術など、ボーズ独自のオーディオ技術が投入された最新モデルだ。
基本的にはACアダプターで電源を供給するパワードスピーカーで、電源とL側スピーカーを接続した後は、PCのオーディオ出力をオーディオ入力に接続すれば使える。
このほかに、ボリューム調整が行なえるコントロールポッドが付属している。こちらにはヘッドホン端子とオーディオ入力がもう1系統あるので、携帯プレーヤーなどはこちらに接続すると使いやすいだろう。
編集H:シルバーのすっきりしたデザインがカッコいいですね。サイズとしてはちょっと背が高くなりましたが十分コンパクトです。
鳥居:音だけを聴くと、サブウーファー付きのシステムじゃないの? と思ってしまいそうなほど低音が出ますね。この堂々とした鳴り方はもっと大きなスピーカーに近いですね。
編集H:低音だけでなく、ひとつひとつの音に勢いがあってパワフルです。アナログ接続とかに関係なく、1グレード上のサウンドという感じです。
ベートーベンの第9を聴くと、大編成のオーケストラの迫力がよく伝わり、スケールの大きなサウンドになる。音の広がりが良好で、PCを使いながら聴くような位置関係だと部屋全体に音楽が響いているような鳴り方になる。これならば、PC用だけでなくテレビ用のスピーカーとして使ってみてもよさそうだ。
坂本真綾の「バディ」は、鮮明なボーカルをメリハリよく聴かせてくれた。ボーズらしい元気な音で、パワフルに音楽を聴きたい人には最適だろう。これだけイキのいい鳴り方でもあまりうるさくは感じないまとめ方の上手さもいい。
惜しむらくはオーケストラの楽器が溶け合ってしまい、一音一音を細かく聴こうと思うと少々不満があること。このあたりはアナログ入力による影響もありそうに感じる。細かい描写を聴き込むよりは音楽全体の流れや勢いを体感する聴き方が合うだろう。
編集H:パワフルな音は好みにも合うし、アルミ製のフロントパネルも高級感があっていいですね。PC用だけではもったいないので、テレビ用としても使おうかなと考えちゃいます。
鳥居:音量を絞っても元気さが失われず、気持ちよく聴けますが、持ち味を活かすならば音量は大きめの方がいいですね。スピーカーの間隔も広めにするなど、コンパクトスピーカーと思わず、普通のスピーカーのように使った方が良さそうです。
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