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本店と楽天を使い分け、ブランディングを強化 (2/2)

2012年01月24日 10時01分更新

文●三浦たまみ

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サイト、商品ラインアップとも見直し、本店のブランディング強化を目指す

 佐藤さんが、すぐにでも着手したいと思っているのは、まずは本店のサイトデザインの見直しだ。

「今は、楽天市場のサイトデザインをそのまま本店にも踏襲しています。でも、楽天市場のデザインは、トップページ上部の目立つ位置にバナーをいくつも貼るなど、どうしても、キャンペーン、大売出しのイメージが出てしまいます。そうではなく本店の方は、もっとグレードアップしたイメージを演出し、楽天と明確に棲み分けしていきたいと思っています」

 同時に、今後は、“顔が見える”サイト作りの強化もすすめいく。

「自社をブランディングするには、お店側が自信を持っておすすめしていることがお客さまに伝わるページ作りが不可欠です。そのためにも、例えば、実際に、職人が商品を完成させるまでの作業工程などを写真入りで詳しく伝えるページを設けるなど、店主や職人の顔が見える工夫をしていきたいですね」

 さらに、今まで以上に、高級ラインアップの商品を充実させ、高品質、高級感というイメージを定着させていきたいと考えている。

第3回P02_01.png

「本店は、高品質、高級感を感じてもらえるようなサイトにしたい」と話すCカンパニー店主の佐藤明美氏

「Cカンパニーの高級ラインは『ファルコラ』というブランド。うちで扱う財布の平均価格帯が1万円なのに対し、ファルコラの長財布は1万8900円です。この『ファルコラ』のようにワンランク上の価格帯の商品ラインアップを充実させることで、『高品質な革小物ならCカンパニーで買いたい』というお客さまがひとりでも増えてくれたらいいなと思っています」

 2012年1月には、ファルコラ・ブランドから、バレンタイン向けのチョコレートに見立てた革小物セットで500個の限定販売品を予定している。高級ラインの財布から企画ものまで、ものづくりにこだわった商品展開によるブランディング強化をすすめている。

 また、昨今は、上海での展開も視野に入れているという佐藤さん。数年前、父親がポケットマネーをはたいて、中国在住の日本人と会社を設立。この1年間で、現地で商品を売る機会もあり、手応えを感じているそうだ。

「向こうは『ファルコラ』ブランドなど、高い商品から売れていきます。気に入るとひとりで2個も3個もまとめて購入されることが多いですね。2011年の春と夏、上海で展示会に出展しました。この展示会を機に、上海の某小売店での販売やちいさいながら小規模ですが出店の話も決まりました。父は、2011年、病気のために亡くなってしまいましたが、海外展開のために行動していた遺志を継いで、今後も積極的に活動していきたいと思っています」

※ ※ ※

 3回にわたって取り上げてきた『Cカンパニー』は、長年、製造卸売業として事業を展開後、ネットショップ運営に乗り出した。これからネットショップで直販をしたいと考える製造業の人たちにとって、お客さまの声を商品に活かす方法、パートや外注に委託する際の注意点、本店と楽天市場それぞれの特性を活かした運営など、同社の取り組みからさまざまなヒントを得られるはずだ。(完)

第3回P02_02.png

ファルコラ」のサイト。製品の「質」を前面に押し出せるのは製造直販の強みだが、販売にどう結び付けていくのかは、今後のブランディング戦略にかかっている

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ブランディング戦略の一環として、2012年1月に500個限定で発売する、ファルコラのバレンタイン向けの革小物セット(9975円)。革製の箱にメジャー、付箋メモ、キーホルダー、イヤホンケース、マグネットとこれまでの手帳、財布から品種を広げている

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