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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第83回

14歳ドラム動画が1700万再生、世代超えるYouTubeの音楽

2012年01月07日 12時00分更新

文● 四本淑三

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「こんな弾き方でどう?」と身内向けに撮った動画が歴史の始まり

―― 元祖としては、えらい子が出てきたなと思いませんでしたか?

ティッシュ 最初動画を見たときにはびっくりしましたよね。自分はただの「けいおん!」好きとして観ていたんですけど、あっ、本物だ!って。

―― まだ高校生ですらないという。

ティッシュ しかも見た目だけじゃないなと。

ティッシュさん

―― 身の回りに「けいおん!」みたいなバンドが組めそうな人はいませんか?

千里 どうなんだろう。ひとり、すごく真面目にプロを目指しているっていうギターの子はいるけど、どうなんだろう。

―― ところでティッシュさんは何年生まれですか?

ティッシュ 1969年生まれです。

千里 19……69年?(指折り数えている) えーっ、計算できない。2000年で31だから……。

ティッシュ んー、いま42歳。

14歳と42歳。まさに世代の差を超えたセッション

―― 我々は14歳の理解を超えた年齢ということらしいです。ベースはいつ頃からやっています?

ティッシュ 高校生の頃からだから、もう20年くらいやっていますね。

―― その隣にいらっしゃる川口さんの年齢より長いという。最初に動画を上げたのはYouTubeですよね?

ティッシュ 2007年の5月ですよね。当時、身内でアニソンをコピーするのが流行っていて「もってけ!セーラーふく」が話題になっていたんです。「このベースすごくね?」という。自分はそのアニメも曲も知らなかったんですが、YouTubeで聴いたら自分の手癖でそれっぽく弾けるんじゃないかなと。それで友達へのプレゼンのつもりで動画を撮ったんです。

―― 皆にコピーしてみせてあげたと。

ティッシュ というよりも「こういう風にやってみたんだけど、どう?」って友達に聞きたかったんです。ベースを弾いている友達もたくさんいたんで。でもパソコンに録音する環境がなくて、唯一使えたのがデジカメの録画機能だったんです。それをmixi動画を上げて友達に見せたんですが「YouTubeにもアップしてみたらどう?」って言われて。

―― 本当に内輪向けの動画だったんですね。じゃあベース奏者としてのナルシズムみたいなものではなかったと。

ティッシュ まったくなかったです。



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