スマートフォンに最適化したインターフェースも検討
Android端末で利用するに当たって、ユーザーインターフェース面も配慮されている。タッチ主体のスマホ/タブレットでパソコンの画面を操作するために追加した機能としては下記が挙げられる。
Lui for Androidのインターフェース
- 指先でのアバウトな操作のほかに、ポインターと左右ボタンを備えた“タッチマウス”を実装。細かいポイント操作を可能とした。
- ブラウザーやExcelなどのスクロール操作を簡略化する、ジェスチャー機能の追加(画面の下端、右辺をなぞる)
- ピンチによる拡大縮小や、フリックによる表示領域の移動に対応。
- Windows操作に必要な各種ソフトキーボードの追加。
上記4点のうち、特にキーボードに関しては、“キーコード”と“文字コード”の両方を送信が可能な専用キーボードを用意している。Android端末の標準キーボードにはない「Windowsキー」「Alt」「Tab」などを備えた独自のレイアウトにしている。「Ctrl+C」などキーの同時押しにも対応しており、コピー&ペーストなどよく使うショートカットキーをコンパクトにまとめて常時表示しておく機能も持つ。
また、テキストエディターの編集時、カーソル位置がソフトキーボードで隠れてしまうと使い勝手が悪い。Lui for Androidでは、こうした場合、自動的にウィンドウ内部がスクロールして、テキストが隠れないようにするといった工夫も盛り込んでいる。メニューボタンにはよく使うWindowsアプリを呼び出せる“アプリリスト”を設けている。これらの操作を初心者でも理解できるよう、操作ガイドも付けた。
なお、自宅のLAN環境に「Aterm WR9500N/8600N/WR8160N」の各機種を導入し、Atermとパソコンを有線LAN接続している際には“リモートパワーオン”という機能が利用できる。“ホームIPロケーション”(DDNSに似た機能)を利用して、インターネット越しでWake On LANが利用できる機能だ。
自宅のパソコンがオフになっている状態でもLui for Androidがすぐに利用できるし、Lui for Androidを切断(終了)した際に、自宅のパソコンを自動的にスリープ・シャットダウンきる設定も選べる