アジェンダの「宛名職人」シリーズは、Mac用として長い歴史を持つ年賀状作成ソフト。豊富なテンプレートと初心者でも直感的に利用できる操作性の高さで人気を博しており、最新版の「宛名職人Ver.18」では、OS X Lionへの対応と細かい操作性の向上がなされている。「宛名職人Ver.18 体験版」も配布されており、すぐに試せる点もポイントだ。
インターフェースを刷新した住所録機能
宛名職人シリーズの“ウリ”はなんといっても、高度な住所録管理機能だ。宛名職人Ver.18では、「住所録カード」のインターフェースを刷新。「会社名」「連名」「メモ・情報」「備考」「グループ」といった項目がタブで切り替え可能になり、必要な情報に素早くアクセスできるようになった。
郵便番号からの自動住所入力に加え、姓名のよみがなの自動入力に対応した点も注目。一見地味ながら、作業時間を短縮できるうれしい改善だ。
管理できる個人情報の種類も多く、役職/誕生日/旧姓といった、Mac OS X標準の「アドレスブック」には用意されていない細かい情報も扱える。人物ごとに、過去の年賀状の送受信履歴を残せるのも、専門ソフトならではのポイントだろう。
指定した条件で宛名を抽出できる「スマートリスト」機能も便利。これはiTunesの「スマートプレイリスト」のような機能で、「昨年年賀状をくれた人」「最近追加した宛名」といった条件で人物を絞り込める。膨大な宛名の中から必要なものだけを素早く印刷可能だ。
宛名面の印刷も簡単。大量に印刷する場合でも、リストでチェックを入れた相手をまとめて出力可能だ。この際、別ウィンドウにプレビューが表示され、実際の印刷結果を事前に確認できる点が便利。この画面上でレイアウトを直接編集できる。