バイドゥ、Simejiを武器に日本市場のシェア拡大を狙う
バイドゥ(百度)は13日、Androidユーザーにはおなじみの日本語入力システム「Simeji」に関するすべての権利を取得したと発表した。
現在バイドゥは世界の検索市場において第2位の利用実績を記録しているが、日本で浸透しているとはまだ言いがたい。そこで、Androidアプリの中でも180万人に利用されている日本語入力「Simeji」を取得し、日本市場でのシェア拡大を狙う。
Baidu,Inc. CEO補佐兼バイドゥ代表取締役社長のアラン・ザン氏は今回の事業取得について「日本はBaidu Inc.のグローバル化における最初の市場であり、最も重要な市場でもあります。今年の5月にPC向け日本語入力システムの『Baidu IME』をリリースいたしましたが、180万人の方々にご利用いただいています。今回の事業取得により、日本のユーザーの皆様にとってより利便性が高く、革新的なIMEサービスを提供できるでしょう」と述べた。
また、Simeji開発者の足立昌彦氏はこの事業取得を機にバイドゥへ入社することになった。「バイドゥは技術者をとても大事にしているし、チャレンジングな環境なので、これからが楽しみです。また、検索サービスを提供するだけでなく、入力や変換に関する技術とノウハウもある。この新たな場所でSimejiはさらに大きく成長していくと信じています」と、意気込みを語った。Simejiのデザインを担当する矢野りん氏も足立氏とともにバイドゥに入社する。
バイドゥは今後、SimejiとBaidu IMEの企画や開発、マーケティングを一元化し、ユーザーにとってより一層利便性の高いサービスを提供していくという。
