パソコンでBlu-ray™を使おう
「ところで、お宅のご主人様の使ってるマシンってMac?」
「いや、Windows 7のパソコンだよ」
「市販のWindowsマシンの場合、Blu-ray™ドライブのついてる機種が増えてきたよね。テレビ機能のあるパソコンだったらまず問題ないと思う。手元にあるパソコンにBDドライブがない場合は、ドライブだけ買ってきて接続することになるニャ。
なお、Blu-ray Disc™の読み書き両方に対応したドライブのほかに、BDコンボドライブなどと呼ばれる、記録型DVDドライブの読み書きとBD-ROMの再生だけに対応したドライブも存在するので注意したいところ。
手軽なのはUSBなどでパソコンとつなぐ外付け/ポータブルタイプの製品だけど、自作PCやデスクトップパソコンに取り付けられる内蔵型のドライブも販売されている」
「最後にパソコンでBDディスクにデータを焼きたい場合は……」
「Windows 7の場合、標準でBDディスクへの書き込みに対応してるのでとてもカンタン。基本的にファイルをドラッグ&ドロップすればOK!」
「今までの面倒くささが嘘のようにあっさり説明が終わったニャ!」
「DVDと同じようにBDもディスクの表面にも文字を書けるから、後で『このディスク何だっけ?』とならずに安心ニャ」
「プリンタのでラベル印刷に対応したディスクもあるよ。今回のトモちゃんみたいに、人にディスクをプレゼントしたい場合は便利だよね!」
* * *エピローグ* * *
「できた・・っ!」
トモちゃんが万歳しながら叫んだのは、夜もそろそろ明けようかという頃だった。
どうにかこうにかBDディスクへの写真データの書き込みに成功したトモちゃんは、
「お友達へのプレゼントなんだから、見た目も可愛くしないとね!」
と言ってデコレーションに取り組んでいた。
夜ごと作業に没頭すること数日、やっとできあがったようだ。
「明日さっそくマキちゃんたちに渡さなきゃ! これでかふかが口コミで有名になって、テレビデビューなんかしたらどうしよう!」
そして次の日の朝、眠い目をこすりながら出かけていくトモちゃんを眺めていたら、バッグから何かが飛び出しているのが見えた。確かあれは今朝までトモちゃんが作っていたBDディスクのパッケージだ。
──そこからちらりと見えたものを、僕は見なかったことにした。
夜になって返ってきたトモちゃん。部屋に戻ってくるなりバッグを放り投げて喚いた。
「ねーかふか聞いて、マキちゃんたちがひどいの!」
おや? 確かトモちゃんはきちんとBDディスクの作成に成功したと思ったけれど……。
……え~と、トモちゃん!、BDディスクの表面に文字を書けるからといってもこもこペンで絵を描くわ飾りを付けるわってダメだよ。これではBDドライブにディスクが入らない。ディスクケースもこれでは本棚に収められないし。
僕はとことことトモちゃんに近づいて、「にゃあ」と一声鳴いてみた。
「えーんかふか、慰めてくれるの? ありがとう、せっかくかふかの写真撮ったのに……」
僕はトモちゃんにぐりぐりと頭をなでられ続けた。そのほうがよかった。なにしろ床に放り投げられたままのBDディスクを見ないですむ。
だって、あそこに描かれているのが僕だとは思いたくないんだもの……。
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