9日にWiMAX対応のタブレット端末「GALAPAGOS EB-A71GJ-B」を発売したシャープだが、GALAPAGOSのサービス側拡充も着々と進めている。同日、シャープはコンテンツストアサービス「GALAPAGOS Store」の拡充を発表し、動画や音楽といった電子書籍・雑誌以外のコンテンツの情報提供を開始した。対応プラットフォームはAndroid 2.1/2.2/2.3/3.2。シャープ製以外のAndroid端末にも対応する。
新サービスは基本的に、GALAPAGOS StoreのAndroidアプリ上から連携サービスの情報とリンクを提供するものである。例えばGALAPAGOS Storeのトップページ(デスク)に、連携サービスが提供するコンテンツのお勧め情報がアイコンとして掲載されるようになる。お勧め情報から先のコンテンツを見ようとすると、連携サービス側のサイトへ移行して、コンテンツの視聴や閲覧が楽しめる。
また、GALAPAGOS Storeに「ゲート」というボタンがつき、ここを押すと連携サービスの一覧が表示される。お勧め情報を配信する連携サービスの選択もここから可能となっている。連携サービスには映像作品や音楽、さらにはメルマガやAndroidアプリといった多彩なものが用意される。
サービス名 | 提供会社 | 内容 |
---|---|---|
アプリプラザ | グリー | Androidアプリ紹介情報配信 |
E★エブリスタ | エブリスタ | 投稿小説・コミック情報配信 |
バンダイチャンネル | バンダイチャンネル | アニメ動画紹介情報配信 |
まぐまぐ! | まぐまぐ | メールマガジン情報配信 |
mora touch | レーベルゲート | Android端末向け音楽情報配信 |
お勧め情報はプッシュ式で端末側に自動配信される(配信時間の指定やユーザー操作による取得も可能)。そのため、地下や移動中といった通信できない環境にあっても、配信されたお勧め情報は閲覧できる。お勧め情報には連携サービスの新着コンテンツやキャンペーン情報といった画像やテキストベースのもののほか、小サイズの動画なども含まれるという。ただし、その先のコンテンツそのものは、通信によるアクセスが必要だ。
今回の発表のポイントは、GALAPAGOS Store自身が音楽や映像を配信するのではなく、あくまで連携サービスへの動線としてGALAPAGOS Storeを利用するという点である。そのため連携サービスのコンテンツ視聴や購入は、GALAPAGOS Store以外のサービスやアプリ上で行なわれるので、GALAPAGOS Storeそのもので関連サービスの映像や音楽を購入したり、再生するわけではない。
つまり、GALAPAGOS Storeは電子書籍・雑誌の販売・閲覧アプリであるだけでなく、スマートフォンやタブレット上で楽しめるアプリや動画・音楽といったコンテンツへのポータル的機能も提供するようになったわけだ。一方でコンテンツ自体の再生や、それを提供するサービスはGALAPAGOS Store側とは独立して運営できるので、コンテンツ提供会社側はサービス提供の自由度を確保できるということである。
現在は連携サービス側のお勧め情報を提示するだけだが、将来的にはユーザーが閲覧した書籍・雑誌を元に、お勧めのコンテンツを提示するといった機能の実装も検討されている。例えば、読んだマンガがアニメ化されていれば、アニメ作品や主題歌をお勧めするといったことが可能になる。
シャープでは今後もGALAPAGOS Storeを軸とした連携サービスを拡充することで、電子書籍以外も含んだ生活サービスへと拡張していくとしている。
