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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第80回

楽器で“つぶやく”のが楽しい!スマートシンセ「iKaossilator」

2011年12月10日 12時00分更新

文● 四本淑三

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開発者自身が身を持って知る敷居の低さ

―― iKaossilatorもリリースされてしばらく経ちますが、内蔵のループは全部手入力なんですって?

坂巻 はい。この開発スタッフ6人くらいで、さあ作るぞって。なんと僕が作ったのも入ってるんですよ!

―― って、なんでそんな嬉しそうにしてるんですか。

坂巻 だって普段、自分が作ったものなんか全然入らないですから。普段のシンセのデモは、めちゃくちゃすごいプログラミングがされているんですよ。

―― シンセを買ってデモのボタン押して「こんなの一生かかっても作れない……」って、まず最初に凹みますもんね。

坂巻 でもですね、それがこの製品の敷居の低さだと思うんですけど、僕でもデモができたんですよ。僕のは45番ですね。“Electronica 1”。

井上 あと15あたりもそうでしょ?

坂巻 あ、あと14も。10何個か出して、3つ採用!

“Tr-14 Minimal 1”は坂巻さん作

―― 結構な狭き門ですね。井上さんのは?

井上 最終的に出すとき、いい感じのパターンを持っていなくて、プログラミングの最中に消さなきゃいけなかったりして。

坂巻 開発行程でいろいろ試すじゃないですか。それで自分のを消して試さなければいけないことが多々あるわけですよ。

―― それは惜しいですねえ。どこかで公開してくださいよ。

坂巻 いまWebに上がっている1発録りの90年代ハウスみたいなヤツ、あれは井上くんの演奏です。

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