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Antec 「Performance one P280」

あの人気PCケースの後継、Antec P280はどう変わった?

2011年12月08日 12時00分更新

文● 近江 忠

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 マザーボードトレイには上側に2つ、フロント側に3つ、下側に1つと計6つのケーブルホールが用意されているため、ケーブルのレイアウトをしやすく、エアフローを犠牲にすることも少ないだろう。またマザーボードトレイの裏側のスペース幅も30㎜(実測値で最薄部23㎜)あるため、ケーブルの取り回しや余ったケーブルの処置などに頭を悩ます必要もないはずだ。

本体右側面のパネルを外してマザーボードトレイを見てみると、6つのケーブルホールが用意されているのが分かる。CPUクーラーの取り付けがしやすいように、CPUバックプレートにあたる部分には大きな開口部が用意されている。なおマザーボードトレイの背面側は幅30㎜の空間があるのでケーブルの取り回しはしやすいはずだ

 防塵フィルターはフロントに約120㎜角ファン2基分のスペースをもつものを、またケース下部の電源ユニット部に120㎜角ファン1基分のものを用意している。いずれのフィルターもノッチを押すだけで簡単に取り外せるため、気軽にメンテナンスができるだろう。

 排気ファンはデフォルトで120㎜角ファンがトップに2基、リアに1基搭載されている。これらのファンは背面に配置されたファンコンによりLow(600rpm/17dBA)/High(1200rpm/23.65dBA)の2段階での調整が可能だ。また120㎜角ファンをフロント側に2基、ドライブベイ部分に2基、計4基を増設することも可能なため、ハイエンドなビデオカードを使用する際にも安心だろう。

背面に設置されているファンコン。Low(600rpm/17dBA)/High(1200rpm/23.65dBA)の2段階での調整が可能

フロント側のフィルターの着脱は本当に簡単だ。この部分にはオプションで120㎜角ファン×2を増設できる

新たな定番PCケースとして認知されるのも近い?

 撮影の際に雰囲気を知るため、10分ほどでササッとX79マザーと水冷パーツ、そのほかドライブなどを入れてみたのが下の写真である(ケーブルなどつながっていないものもあるが、それはゴメンなさい)。6つ用意されているケーブルホールにより、エアフローの犠牲が少ないというのはすぐに見て取れるだろう。しっかりと時間をかければ、見た目の美しいレイアウトで配線ができるはずだ。

 

とりあえずX79マザーに水冷キットという構成で簡単に取り付けてみた。要した時間は10分ほど。雰囲気は分かってもらえるだろう

 静音PCケースとして人気の出たP18x/P19xシリーズであるが、今回のP280でもそれらの特徴を継承している。実質1万5000円で、これだけ充実したPCケースが入手できるようになったのだから、昔を知る人間としては隔世の感がある。PCケースは頻繁に買い換えるものではないので、充実したものを選びたいところだが、現在コストパフォーマンスを考慮に入れてオススメするのなら、P280以外にないと言っていいだろう。PC自作初心者のみならず、従来モデルのユーザーにもリプレイス用モデルとして選択肢に入れてもらいたい逸品である。

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