エプソンダイレクトの最高性能機がついに登場!
“Sandy Bridge-E”対応デスクトップ、「Endeavor Pro7500」を試す
2011年12月26日 11時00分更新
この11月、インテルから久々にデスクトップPC向けCPUの新製品が登場した。3000番台のプロセッサー・ナンバーを持つCore i7がそれで、パワーユーザーの間では「Sandy Bridge-E」のコードネームで知られていたモデルだ。本稿では、その最新CPUを搭載するエプソンダイレクトの最上位モデル「Endeavor Pro7500」を紹介する。
ハイエンドユーザー待望のCore i7-3000番台を搭載可能
従来提供されていたCore i7-2000番台(コードネーム「Sandy Bridge」)は、「高性能PCの新標準」とでも言うべき存在として今年のデスクトップPC市場を牽引してきたが、コア数は4コアで、しかも2011年初頭に発売されたCore i7-2600K以来、性能向上を伴う新モデルはわずかに動作周波数が引き上げられたCore i7-2700Kのみにとどまっていた。
また、ハイエンドゲーマーなど、極限の最高性能を求めるユーザーには別ラインとして6コアCPUのCore i7-990X Extreme Editionなどが用意されており、エプソンダイレクトのEndeavorシリーズでもこれを搭載する「Endeavor Pro7000」を販売していた。ただしCore i7-900番台は、アーキテクチャとしてはSandy Bridgeのひとつ前、コードネーム「Nehalem」がベースとなっていた。コア数の多さを取るか、最新アーキテクチャを取るか、今年はパワーユーザーにとって悩ましい状況が長らく続いていた。
しかし、Sandy Bridge-Eの登場によって、このような状況がスッキリと解消された。今回発売されたCore i7-3930K(動作周波数3.2GHz、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0機能時最大3.8GHz)およびCore i7-3960X Extreme Edition(同3.3GHz、3.9GHz)は、いずれも従来に比べブースト幅がより大きくなった新世代のインテル ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0や、AVX(Advanced Vector Extension)拡張命令など、Sandy Bridge世代で追加されたフィーチャーを継承しながら、6コア12スレッドの同時処理が可能な文句なしのハイエンドCPUとなっている(関連記事)。
また、メインメモリーに関しては、Core i7-900番台向けチップセットのX58ではトリプルチャネル、Core i7-2000番台向けのZ68などではデュアルチャネルでのアクセスだったが、今回のX79 Expressチップセットでは、デュアルチャネルに加えて、同容量メモリー4枚1組の組み合わせで転送速度が「51.2GB/s(理論値)」となる4チャネル同時アクセスをサポートし、さらに高速な処理が可能となっている。CPU上のラストレベルキャッシュもCore i7-3930Kが12MB、Core i7-3960Xでは実に15MBと、これまでにない広大な容量を確保している。