インストールは簡単
タスクトレイから各種設定が可能
USB-RGB3/Dは、USBディスプレーの世界では定番であるDisplayLink社の、最新コントローラー「DL-3x00」シリーズを採用している。アイ・オー・データ機器は搭載コントローラーを公開していないが、DisplayLinkのブログ情報には、「DL-3100搭載」と記載されている。
セットアップは簡単だ。まず付属CD-ROM、またはウェブサイトからUSB-RGB3/D用のサポートソフトウェアを入手してインストール。その後USB-RGB3/Dを接続するといった手順をとる。
インストール後にディスプレーをつないだUSB-RGB3/DをパソコンのUSB 3.0ポートに接続すると、自動でデバイスが認識されて必要なソフトウェアが設定される。また接続されたディスプレーの解像度も自動で認識され、適切な解像度で表示された。
今回はWindows 7 SP1(64bit)のデスクトップパソコンとフルHD解像度の液晶ディスプレーで試用してみたが、ごく普通にフルHDディスプレーによるマルチディスプレーが構築できるので、ちょっと拍子抜けするほど簡単だった。USB接続だからといって、特別設定や使い勝手で変わるところはない。
余談だが、サポートソフトウェアに含まれるドライバーソフトのバージョンは「6.0.32700.0」だが、DisplayLinkが公開している最新版は「6.1.35667.0」である(本稿執筆時点)。サポートソフトウェアの方がややバージョンが古いことになるが、今回はこちらでのみテストしている。
ディスプレーの配置や解像度、デスクトップを拡大するか、ミラーモードで表示するかといった設定は、Windows 7標準の機能からも変更できるほか、通知領域(タスクトレイ)に常駐するDisplayLink社の設定ソフト(DisplayLink Device)からも変更できる。
メニュー中段にある「I-O DATA USB-RGB3~」にカーソルを合わせると、各種設定項目がメニュー表示される。解像度の変更やディスプレーの回転、メインディスプレーやミラー表示への切り替えなどは、ここから簡単にできる。なお、「DisplayLink Manager」と「ディスプレイ設定」は、Windows 7の「画面の解像度」を、「オーディオ設定」はWindows 7の「サウンド」設定を開くだけである。
ちょっとわかりにくいのが、「ビデオの最適化」というメニュー項目だ。説明書によると「パソコンのCPUを動画圧縮優先に変更し、動画のコマ落ちなどを軽減します」と書かれている。低性能なCPUで使用する場合に用いると思われるが、テスト環境はそれなりに高速なCPU(Core i7-940 2.93GHz)を使っていたので、オン/オフで特に違いは感じなかった。
なお、USB-RGB3/DはNVIDIA Optimus対応ノートのように、異なる種類の複数のGPUが同時に動作している特殊な環境はサポートしていない。これはDisplayLinkのドライバー側による制限である。記者がテストしたThinkPad T420s Optimus対応モデルでは、動作しなかった。動作する可能性もあるが、現状では避けた方がいい。
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