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写真はプリントしてなんぼ! ポラロイド「Z340」の魅力

2011年12月01日 12時00分更新

文● 周防克弥

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ほかのデジカメで撮った写真を
印刷することもできる

プリント時には「ポラロイドカラー」という項目で撮影時と同じ効果を加えることができる

 カラーモードは撮影時だけでなく、撮影後にも設定が可能だ。プリント時には「ポラロイドカラー」という項目で同様の効果を選んで反映させてプリントできるのだが、元画像にカラー効果を反映させた画像が別途保存されるため、とりあえずノーマルで撮影しておいてプリント時に効果を選ぶのもアリだ。

 ちなみに裏技っぽいのだが、ほかのデジカメで撮影したSDメモリーカードをZ340に挿入してプリントをすることも可能で、プリント時にポラロイドカラーの項目で同様のカラーモードを選ぶこともでき、保存することもできた。

トリミングして印刷することも可能。位置調節も行なえて、トリミングした画像を別途保存することができる

トリミング時のサイズの調整が可能だが、元画像の撮影時の記録解像度によって選べるサイズが変わってくる。最高解像度の1400万画素で撮影していれば8M以下を選べる。撮影解像度より大きなサイズは選択できず、例えば8Mで撮影したデータは5M、3M、VGAが選択可能になる

放射状にぼかすことが可能で、強弱を3段階から選べる。スピード感を演出したり、中央部分を強調したいときに便利

 すべてのデジカメ画像に対応しているかはわからないが、手持ちのデジカメで撮影した画像でもポラロイド風の発色に簡単に変更できるのは楽しい。さらに、プリント時にはトリミング指定ができるほか、「放射状のぼかし」を加えることもできる。

本体後方から用紙を挿入する。用紙のパッケージは10枚で1パックになっていて、本体には最大10枚入れることができる

 一番重要なプリント機能だが、Z340は専用の「ZINKフォトペーパー」を使用することでインクレスで印刷できる。サイズは3×4インチ(約7.6×10.2cm)でサービスサイズよりも一回り小さい。用紙全体にプリントすることやポラロイドフィルム風に縁をつけたりすることもでき、プリントキューを出して約1分でプリントが完了する。

 ZINKフォトペーパーは1パック30枚入りで、量販店では約2000円弱で購入でき、1枚あたり70円弱のコストがかかることになる。

 ちなみに、スペックでは1回の充電で25枚のプリントができるとのことだが、300枚程度撮影した後にプリントしてみると10枚打ち出した時点でバッテリー切れとなった。

Z340でプリントした写真をスキャナーで画像化したもの。左はZ340で撮影したもので右は「LUMIX GF3」で撮影。ボケ味などはやはり右のほうがきれいだ

フチありで印刷もできる

このようにフチありで印刷もできる

ISO 6400で撮ったものを出力してみた

ISO 6400で撮ったものを出力してみた。やや荒い印象だ

 プリントのクオリティに関しては、インクジェットプリンターに比べると色ムラや色カブリが若干あり、正確性には欠ける点がある。しかしながら、元々のコンセプトであるポラロイドフィルムとして考えれば、色カブリも含め、楽しめる要素の1つといえる。

写真をプリントする楽しみを再確認できる1台

 最近はモニターやカメラの液晶で画像を見ることが多いが、プリントされた「紙」の写真を見るとやはりモニターで見るのとは違った楽しみがある。改めて写真は紙の状態で見て楽しめるものだと実感した。

 スマホやタブレットなど、大きめな画面で写真を見るのも良いが、たまには紙で写真を見ることで、今までと違った楽しみ方を発見できるかもしれない。


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