ほかのデジカメで撮った写真を
印刷することもできる
カラーモードは撮影時だけでなく、撮影後にも設定が可能だ。プリント時には「ポラロイドカラー」という項目で同様の効果を選んで反映させてプリントできるのだが、元画像にカラー効果を反映させた画像が別途保存されるため、とりあえずノーマルで撮影しておいてプリント時に効果を選ぶのもアリだ。
ちなみに裏技っぽいのだが、ほかのデジカメで撮影したSDメモリーカードをZ340に挿入してプリントをすることも可能で、プリント時にポラロイドカラーの項目で同様のカラーモードを選ぶこともでき、保存することもできた。
すべてのデジカメ画像に対応しているかはわからないが、手持ちのデジカメで撮影した画像でもポラロイド風の発色に簡単に変更できるのは楽しい。さらに、プリント時にはトリミング指定ができるほか、「放射状のぼかし」を加えることもできる。
一番重要なプリント機能だが、Z340は専用の「ZINKフォトペーパー」を使用することでインクレスで印刷できる。サイズは3×4インチ(約7.6×10.2cm)でサービスサイズよりも一回り小さい。用紙全体にプリントすることやポラロイドフィルム風に縁をつけたりすることもでき、プリントキューを出して約1分でプリントが完了する。
ZINKフォトペーパーは1パック30枚入りで、量販店では約2000円弱で購入でき、1枚あたり70円弱のコストがかかることになる。
ちなみに、スペックでは1回の充電で25枚のプリントができるとのことだが、300枚程度撮影した後にプリントしてみると10枚打ち出した時点でバッテリー切れとなった。
プリントのクオリティに関しては、インクジェットプリンターに比べると色ムラや色カブリが若干あり、正確性には欠ける点がある。しかしながら、元々のコンセプトであるポラロイドフィルムとして考えれば、色カブリも含め、楽しめる要素の1つといえる。
写真をプリントする楽しみを再確認できる1台
最近はモニターやカメラの液晶で画像を見ることが多いが、プリントされた「紙」の写真を見るとやはりモニターで見るのとは違った楽しみがある。改めて写真は紙の状態で見て楽しめるものだと実感した。
スマホやタブレットなど、大きめな画面で写真を見るのも良いが、たまには紙で写真を見ることで、今までと違った楽しみ方を発見できるかもしれない。