UQ WiMAX(以下WiMAX)が着実にサービスを強化しており、今やモバイルユーザー以外にもオススメできるようになってきた。昨年7月に「一皮むけたWiMAXを使って通信コストを抑える技」で紹介した時は9000局だった基地局も、2011年5月には1万5000局を突破している。魅力的なプランや製品も登場。今回は、自宅とモバイルのインターネット回線をWiMAXにまとめる技を紹介しよう。
コストパフォーマンスがいいWiMAX
WiMAXの基地局は増加し続けており、まだそのペースが落ちていない。駅前から離れたり、ビル街で圏外になっていた2年前とは格段に良好な環境になっている。少しくらい建物の中に入ってもいきなり圏外になるようなことはなく、普通に利用できる。WiMAXの通信速度は下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsと、3G通信と比べて高速。自宅では大容量データを扱うことが少ないという人なら、固定回線の代わりに使うことも可能だ。
NTTドコモからは「Xi」(クロッシィ)というWiMAX並みの高速通信サービスが提供されており、テザリングも可能。しかし、2012年10月以降は毎月の通信量に制限がかけられることが発表されており、7GB以降は送受信ともに128kbpsになってしまう。別途7GB超過後2GBごとに2625円支払えば制限がなくなるが、自宅のメインのインターネット回線としては利用しにくい。WiMAXはそんな制限がなく、自宅でもモバイルでも本当の意味で定額で利用できるのだ。
今年は、WiMAX対応のモバイルルーターがたくさん発売されて人気を集めているが、あくまでモバイル用途がメインなので、自宅で使うには無線LANの出力がイマイチだった。そんな中、先週シンセイコーポレーションから「URoad-Home」が登場。WiMAX対応のホームルーターで、無線LANの出力やWiMAXの受信感度が強化されている。
本体価格は契約するプランによって異なる。1日単位で契約する「UQ 1Day」(1日600円)なら、1万5800円、2段階定額の「UQ Step」(月額380~4980円)と定額の「UQ Flat」(月額4480円)は7800円、1年単位の契約が前提となる「UQ Flat 年間パスポート」(月額3880円)なら2800円で済む。もちろん、ノートPC内蔵のWiMAX機能や既に持っているモバイルルーターを外出先で利用することも可能。最大3台まで登録でき、1台に月200円というコストもうれしい。
つまり、1年縛り定額の「UQ Flat年間パスポート」を契約すれば、自宅とモバイルの通信回線を4080円で維持できるのだ。自宅にADSLやFTTHを導入し、外出先では3G回線のモバイルルーターを使っている人などは月額1万円を超えることも多いのではないだろうか。月額4000円を切るコストパフォーマンスは魅力的だ。
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