親孝行もいいけどセキュリティ製品もね!
ネットブック。「ああ、懐かしいなぁ」と思った人もいるだろうが、つい最近のムーブメントだった。一世を風靡していたといっても過言ではなく、ウェブを見るくらいならとくに問題のないハードウェアで、風靡しすぎた故、いまでもけっこうナイスなプライスで販売されているのを見かける。
ただ、かつてネットブックが居た場所には、スマホやタブレットが替わりに立とうとしているので、デジタルガジェットジャンキーの巣窟たる弊誌読者諸君も、漏れなくスマホ・タブレットにシフトしているのでは? そして、ネットブックはホコリを被っているとみたがどうだろう。
用途としてはある程度こなせてくれるし、壊れても痛くないということで、両親や祖父母にネットブックをプレゼントするという人も多いそうだ。筆者の周辺にも、荷物減らし……じゃなくて、親孝行で押しつけている人が何人もいる。
親孝行はいいとして、共通点がひとつあった。それはセキュリティソフトを契約更新していないとか、そもそもインストールされていないとか、体験版で止まっているといったセキュリティ面での問題だ。
「ネットの怖さ」を知るおまいらなら問題ないのだが、いやー考えてみてほしい。仮に、はじめてインターネットと出会ったときの知識量と好奇心で現在のネットを歩く……危険度は今と昔で半端なく違うと気がつくハズ。
さて、なかでもフィッシング詐欺は、慣れているベテラン兵士ですら、うっかりひっかかることもあるので、とくに注意すべき罠だ。SNSなんかの外部サービスだと思ってうっかりIDとPASSを入れてしまうなんてのはよくある話。そうでなくても、危険度の高いフィッシング詐欺サイトで両親の銀行口座がすっからかんになってからは遅い。
ということで、今回はネットブックでも超軽快動作する「マカフィー アンチウイルス プラス 2012」を紹介する。
安くて、軽くて、高機能!
「マカフィー アンチウイルス プラス 2012」は、マカフィー製品のなかでも最も価格帯の安い製品に属しているが、ウェブ閲覧のみ程度の用途であれば十分すぎるほど高機能だ。
ピックアップポイントは後から見ていくとして、まずは機能を羅列してみると、ウィルス・スパイウェア・マルウェアに対するセキュリティ、リアルタイム保護、双方向ファイヤウォール。
そして安全な検索とオンラインショッピング、起動時間・スキャン時間の短縮、デジタルシュレッダー、パソコンの調節、独自ボット対策、USB・リムーバブルドライブスキャン、プリインストールスキャンといったところが用意されている。
さて、問題はネットブックに入れてもOKな軽さなのかどうかだ。チェックするために用意したネットブックは、Aspire one AOD255シリーズ。何かのときにセットとして100円で入手した覚えがあるのだが、正直なところ、本原稿作成にあたり通電したというくらい放置していた。
Aspire one AOD255シリーズ。開封だけしていたようで、ベゼル周辺の保護フィルム未剥離の新品状態だった。どれだけ放置してたんだろうか……。ちなみにキーサイズがいいあんばいなので、けっこう打鍵しやすい
スペックは、Intel Atom N450(1.66GHz)、メモリDDR3 1GB、HDD250GBという構成。重量は約1.25kgでキー配列も比較的よく使うキーが大きく打鍵感もいい。ヘタをするとウェブのレンダリングはタブレットのほうが速いかもというスペックになってしまっているが、上記しているとおり、とりあえず、ウェブを見るだけなら不足はない。
スキャンの早さが◎ ネットブックでも気にならない
ロースペックマシンで気になるのは、リアルタイムスキャンではないだろうか。常時チェックを入れるため、数年前のセキュリティソフトだと、重くなって大変だったという印象がある。
しかし、「マカフィー アンチウイルス プラス 2012」は、軽い。ちょっとウェブの表示が遅くなったかもと感じるが、もともとが遅いのでさほど気にならないし、極端に重くなるわけではない。
次にクィックスキャン。ミドルクラス以上のデスクトップ機であれば、ものの数分で終わるケースが増えているが、ネットブックに入れた「マカフィー アンチウイルス プラス 2012」でも約10分ほどだった。
誰かしらにプレゼントするのであれば、クィックスキャンよりも、スケジュールスキャンだろう。もちろん渡す前に設定しておくのが紳士的だ。ちなみにスケジュールチェックは約1時間ほどで終了と、思いのほか速かった。フルチェックも同様に1時間20分程度で、ネットブックのスペックを考えるとだいぶチェック時間が短い印象を受けた。
このほか定番の「ファイヤーウォール」や、「安全な検索とオンラインショッピング」といった機能は、とくに設定する必要がない。どちらかといえば、勝手に設定を変更されないようにパスロックがかけられるとよいのだが(素人が行なう設定変更はセキュリティを下げる要因だ)。
また、独自ボット対策はボットウィルスへの感染を防ぐのに特化したもの。これも別段、設定不要なので存在だけを認識しておけばいい。
