HDD搭載で8万円切る低価格を実現
Acer Aspire S3-951-F34C
Acerの「Aspire S3」シリーズは、13.3型液晶ディスプレーを搭載したUltrabookである。S3シリーズはCPUやストレージの違いによって、下位モデルの「Aspire S3-951-F34C」と、上位モデルの「Aspire S3-951-F74U」の2モデルがあるが、今回は下位モデルを取り上げる。本体のサイズは幅323×奥行き218.5×高さ13.1~17.5mm。重さは約1.35kgと、13.3型Ultrabookとしては標準的だ。
CPUにはCore i3-2367M(1.40GHz)を搭載。Core i3はCore i7/i5と違って、自動オーバークロック機能の「ターボ・ブースト・テクノロジー」をサポートしていないため、パフォーマンス面はやや見劣りする。メモリーは4GBで増設はできないが、これは今回の4製品すべてで共通している。
お詫びと訂正:掲載当初、CPU名を2637Mと記載していましたが、正しくは2367Mでした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2011年11月29日)
ストレージに320GB HDDを搭載していることも特徴だ。他のUltrabookでは、性能を重視してSSDを搭載した製品がほとんどだが、S3-951-F34Cは価格と容量を重視して、HDDを採用している。また、専用のフラッシュメモリーも搭載することで、スリープや休止状態からの復帰を高速化する「Acer Instant On」機能に対応していることも特徴だ。
液晶ディスプレーは13.3型で、解像度は1366×768ドット。光沢タイプのパネルを採用しており、輝度はかなり高いが外光はやや映り込みやすい。
キーボードはアイソレーションタイプの全88キーで、キーピッチは19mm。キーストロークもUltrabookとしては深いほうで、キータッチは良好だ。ただし、右側の「む」キーとEnterキーや、「ろ」キーと右シフトキーなどの間隔が狭く、ほとんどくっついてしまっているのが気になる。また「¥」キーやカーソルキーもかなり小さい。タッチパッドはMacBook Airなどと同じく、パッドとボタンが一体化したタイプだ。
インターフェースとしてUSB 2.0×2とHDMI出力、SDカードスロットなどが用意されている。無線通信機能としては、IEEE 802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0をサポートする。最低限のシンプルな構成だ。
公称バッテリー駆動時間は約6時間であり、Ultrabookとしてはやや短い。ACアダプターは、このクラスの製品としては標準的なサイズだ。HDD搭載のS3-951-F34Cは、実売価格が8万円を切っており、コストパフォーマンスは高い。価格重視の人にお勧めしたい製品だ。
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次回からは、これら4製品のサイズや重さ、パフォーマンスやバッテリー駆動時間などを検証していく。
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