11月24日、富士ゼロックスは「Suica」や「PASMO」といった交通系の非接触型ICカードでコピーやプリントサービスの決済を行なえるシステムを開発し、同日より全国の文教市場向けに展開すると発表した。
同社が開発したのは、課金決済接続装置「Connection BOX 1 for EM」。本装置にJR東日本メカトロニクス製の交通系電子マネー対応のホールド型決済端末「H-LD-10」を接続し、富士ゼロックスの複合機やプリンターにつなぐことで、SuicaやPASMOなどの電子マネーによる支払いが可能となる。プリント単価は、サイズ別、カラー/モノクロ、コピーやプリントなどのサービス別など、1円~999円の範囲で細かく設定でき、ユーザーの認証機能と連携したオンデマンドプリント課金システムの構築も行なえる。
対応するカードは、具体的には、SuicaやPASMOのほか、JR北海道の「Kitaca」、名古屋鉄道や名鉄バスなど名古屋の公共交通機関が対応する「manaca」、JR東海の「TOICA」、福岡市交通局の「はやかけん」、西日本鉄道(西鉄)を中心とする「nimoca」、JR九州の「SUGOCA」などとなる。
設定は、PCを接続してWebブラウザから行なえるほか、簡単な設定変更は本体液晶画面からも可能だ。価格は、11万5000円となる。
なお、多くの大学では食堂、店舗、自動販売機での電子マネー利用などキャッシュレス化が進んでいるが、複合機でのコピーやプリントサービスは、いまだに現金や大学が配布する磁気プリペイドカードでの利用が主流だという。