基本的な使い方はそれほど変わらないが
演出や使い勝手が確実に進化している
つづいてはGALAXY NEXUSを選ぶ上で、最大のポイントであるAndroid 4.0の特長を見ていこう。リファレンス機としての役割も持つGALAXY NEXUSにはAndroid 4.0標準のホームUIが搭載されている。まず、ホーム画面は5ページあり、アイコンやウィジェットを自由に配置できる。またそれぞれのページの下部には5つの固定されたアイコンが用意されている。真ん中のアプリボタン以外は自由にカスタマイズ可能だ。
基本的な使い勝手は大きく変わらないのに、Android 4.0のホーム画面に次世代感があるのは、細かな部分の使い勝手や演出が強化されているため。たとえば、ホーム画面上でアイコンの位置を移動する際は、位置を示すガイドが表示されたり、あとは複数のアイコンを収納できるフォルダー機能が用意された。
ウィジェットを追加する際も単なるリストではなく、ホーム画面に配置したときの状態をサムネイルで確認できるので、よりいろいろな機能を使ってみよう! という気分にしてくれる。Android 4.0によって、スマートフォンの完成度がさらにグッと高くなったような印象を受ける。
キー類がソフトキーに、キーそのものの機能も変化した
逆にAndroid 4.0で大きく変わった点としては、キーが「ソフトキー」になったことだ。従来のAndroid端末は「MENU」「ホーム」「戻る」の3つのキーが原則として用意されていたが、GALAXY NEXUSにはこれらのキーは用意されておらず、画面上に「戻る」「ホーム」「最近使ったアプリ」が表示される。
「最近使ったアプリ」は名前からもわかるように、これまで使ったアプリの一覧が時間順に画面に表示されるものだ。Androidの特長であり、強味であるマルチタスク操作を活用するのに非常に便利な存在である。
なお、これらの3つのキーはソフトキーなので、画面を横に回転させるとキーの表示も横になる。また、Android 4.0での利用を前提としていないアプリを利用する場合でも、「最近使ったアプリ」キーの隣に自動的に「MENU」キーが表示されるので互換性の心配は無用である。