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6万円台の2560×1440ドットIPS液晶など

日本HPの注目液晶ディスプレー2機種を試す

2011年11月21日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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柔軟な位置調節とピボット対応

 位置調節は、チルトが-5度~+35度、スイーベルは左右45度、高さは最大+10cmの範囲で行える。ピボット機能も備わっており、液晶ディスプレーを縦位置で使用することも可能だ。

 さすがに27型ワイドともなると、設置してみると迫力がある。ただ、スタンドの奥行きは23.5cmと比較的短く、奥行き70cmの事務机でも手狭に感じることはなかった。

チルトの可動範囲は-5度~+35度

左右45度のスイーベルに対応

縦位置で使用する際は、スタンドを最大まで伸ばしてから本体を回転させる

 また、見上げる体勢になって疲れそうだと思いきや、液晶ディスプレーの位置は標準でも高さ44cmと低めに作られているため、高さ70cmの机に設置して、身長163cmの小柄な筆者が自然な体勢で椅子に座っても、目線の高さが画面中央にくるので首が疲れることはなかった。

 高さ調節時は、スタンド下部にあるボタンでロックを解除してから引き上げたり、押し下げができる。

スタンドを伸ばすと44cmから最大54cmまで高くできる

スタンド下部には、高さ調節時のロック解除ボタンがある

 画質に関しては、さすがIPSパネルだけあり視野角が広く、色彩は鮮やかで、黒の濃淡も精密に表現している。コントラストもよく、ボタンやアイコン、文字がくっきりと見える点もうれしい。

 消費電力は工場出荷時の初期設定で95W、最大では120Wとなる。ただ、内蔵電源は80PLUSスタンダード認証を受けたものを搭載し、変換ロスを抑えている。

 本製品は、キャリブレーションツールなどの使用を前提としているため、輝度以外の調整はできない。また、輝度を変更しても数値として表示されないので注意。

 6万円台でWQHDの解像度、IPSパネルの高精細な色表現が手に入ることを考えるとコストパフォーマンスは上々と言える。CGやイラスト、CAD作成ソフトなど多くのツールを画面に表示するアプリケーションを使ったり、細かいグラフィックを表示して作業を行うユーザーには注目の1台だ。

「HP ZR2740w プロフェッショナル液晶モニター」の主なスペック
最大解像度 2560×1440ドット
画面サイズ 27型ワイド
輝度 380cd/m2
コントラスト比 1000:1
視野角 水平垂直178度
入力端子 デュアルリンクDVI-D端子×1、DisplayPort×1
サイズ 幅64.6×高さ44~54×奥行き23.5cm
重量 10.5kg
直販価格 6万5100円(執筆時点)

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