谷口選手のドラマチックウィンに続いて、新生SBTが炸裂した2日目
敗北を知りたい! ミクZ4、特別戦でW優勝!
2011年11月17日 18時00分更新
1年間の集大成! 漢・番場が今年最後のレースに挑む!
谷口選手の奇跡的な大逆転劇で盛り上がりまくった、富士スプリントカップ第1レース(関連記事)。ミクZ4が今期4勝目を上げ、応援シートのみんなの期待も第2レースへと向いている。
第2レースは番場選手がステアリングを握る。しかし、予選では12位という今期最下位からのスタート。番場選手は「予選ではタイヤ選択を完全に失敗しました。予想以上に路面が乾かずに、スリックでは限界でしたね」と予選不調の原因を振り返る。だが、番場選手はフォーミュラ経験者なので、スタンディングスタートには慣れている。ロケットスタートを決めて、第1レースの松浦選手(#43 ARTA ガライヤ)のように10台以上をごぼう抜きして表彰台に立てるチャンスはあるだろう。
フォーメーションラップが終わり、それぞれのマシンが改めてグリッドに着く。スタンディングスタートは、ドライバーだけでなく、ファンも緊張の一瞬だ。
レースがスタートすると、番場選手は期待通りスタートダッシュに成功! そのまま4台をオーバーテイクし、1周目で8位までジャンプアップ。8番手スタートだった#27 イカ娘フェラーリには、久々に山内選手が乗っている。こちらも好調らしく、ミクZ4が5位になった4周目にはイカちゃんは3位まで上がっていた。4番手からスタートした#2 エヴァ紫電はスタートでエンジンストールし、いきなり脱落。後方からの巻き返しに期待が持たれた。
番場選手はタイヤ選択も当たったようで、コンスタントに1分45秒台のラップを刻みならが上位に迫る。5周目にはホームストレートでイカ娘、ミクZ4、#33 ハンコックポルシェ(昨年のミクポルシェ!)が3ワイド(3台横並び)で疾走するという劇的なシーンもあった。イカ車、痛車、旧痛車のバトルはミクZ4に軍配が上がった。なんせ、3ワイドになったのは一瞬。両サイドのマシンをど真ん中から圧倒的スピードでブチ抜いてしまったのだ。元祖・直線番長のポルシェより速いBMW Z4が誕生した。
そして、ベテラン・高木選手が駆る2位のガライヤを6周目でパス。7周目にはトップを走っていた#11 JIMゲイナー 458に追いついた! 激しいバトルになるかと思いきや、桁違いのスピードであっさり抜きさり、12位から11台ごぼう抜きで1位に立ってしまったのだ。これでも性能調整されてるんだから驚きだ。
こうなると必勝パターンである。ファステストの「1'44.144」を記録したが、その後はタイヤをいたわりつつ1分45~46秒台で走り、2位との差を4秒ほどにキープする。直線での最高速度はミクZ4が265km/h、2位のハンコックが260km/hとなんと5km/hも速く、もはやほかのクルマはお手上げ状態だ。前日の谷口選手のときのように、終盤のタイヤのタレに期待したチームもあったかと思うが、番場選手は前日と違う硬めのタイヤを選んでいたために、最後までタイムは変わらなかった。
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