「CPI」ブランドでホスティング事業を展開するKDDIウェブコミュニケーションズが、クラウド事業へ参入する。新ブランド「CloudCore」を立ち上げ、具体的なサービスの第1弾として「CloudCore VPS」の提供を開始した。
CloudCore VPSは、KVM(Kernel-based Virtual Machine)を利用した仮想サーバーを提供するIaaS型クラウドサービス。OSはCentOS、Ubuntu、FreeBSDなどから選択でき、イメージバックアップ/リカバリ、リモートコンソールなどの機能を備える。今後、ISOイメージのアップロード、複数マシンの管理機能、大容量ストレージオプションなども追加する予定で、全機能のAPI化や他社クラウドサービスからの移行ツールも整備する予定だ。
料金は、1コアCPU/2GBメモリ/100GBストレージで、「おそらく世界最安値ではないか」(ホスティング事業担当副本部長の角 俊和氏)という月額945円から(2012年5月までのキャンペーン料金)。

山瀬 明宏社長
12月にはCloudCoreの第2弾として、専属担当者がサーバー構成の相談やカスタマイズに応じる「CloudCore Hybrid」も提供する。
KDDIウェブコミュニケーションズの山瀬 明宏社長は、「CloudCoreのコンセプトは“超楽”。Amazonのようなクラウドサービスは難しく、技術力のあるエンジニアが必要だ。当社はクラウド技術者を抱えられない中小零細企業にフォーカスし、従来のノウハウで使えるクラウドを目指す」と話した。
