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同じ2時間でも、地デジとBSデジタルで記録容量が異なる

知っておきたい、ハイビジョンとビットレートの話

2011年11月14日 18時14分更新

文● 柳谷智宣、モデル●金原朋未

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 Blu-ray Disc™は、大容量を活かしてハイビジョン映像を収録できるのが魅力だ。

 実はハイビジョンという言葉の意味は広く、1280×720ドット以上の解像度を持つ映像であればハイビジョンと呼ばれる。デジタルビデオで用いられるDV規格や市販のDVDソフトに収録されている映像の解像度は720×480ドット。これらと比べると格段に精細度が向上している。

元画像

1920×1080ドットの映像(左)と720×480ドット(右)の映像では、情報量が実に6倍違う。大画面のテレビや近付いて見た際のきめ細かさは格段に違う(写真はイメージ)

 BSデジタル放送や、市販のBDソフトは“フルハイビジョン”などと呼ばれる、1920×1080ドットの解像度で収録されている。DVDと比べると画素数は約6倍にもなる。最近の液晶テレビは、大画面化が進んでおり、ほとんどが、このフルハイビジョンに対応する。

 高精細な映像を表示できる。Blu-ray Disc™の映画タイトルを再生すると、映像の迫力に驚くはず。DVDビデオで見たことのある映画も、フルハイビジョンで見直すと新たな感動を得られることだろう。

 なお、DVD並みの画質をSD(Standard Definition:標準画質)、ハイビジョン画質をHD(High Definition)と表記することもある。

同じ1時間でも“記録容量”が違う?

 画質を判断する上で、解像度(映像のきめ細かさ)と合わせて、知っておきたいのがビットレートだ(1秒ごとのデータ量)。bpsという単位で表し、「映像の圧縮率が低く、高解像度な映像」(≒高画質)になるほどビットレートは高くなる。

ビットレートの違いによる画質のイメージ。同じ解像度でも、ビットレートが低くなれば、圧縮率が高くなりそのぶんだけ画像が荒れる

 例えば同じハイビジョン画質でも、BSデジタル放送のビットレートは最大24Mbpsと、地上デジタル放送の最大17Mbpsよりも大きな数字となる。これにはBSデジタル放送の解像度が最大1920×1080ドットであるのに対し、地上デジタル放送の解像度は最大1440×1080ドットであることなどが関係している。

 ビットレートの大小は記録時間にも影響する。例えば、25GBのBD-Rにテレビ番組を保存した場合、地上デジタル放送では約180分記録できるのに対して、BSデジタル放送では約130分となる。同じ1時間の番組でもビットレートの大小によって、データの容量や、コピーに必要な時間が異なってくるという点は覚えておきたい。

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