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もう待てない!? NEXシリーズの最上位機種「NEX-7」をチェック

2011年11月16日 12時00分更新

文● 周防克弥

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3つのダイヤルを操作する「Tri-Dial Navi」の魅力

「ファンクションセット」では、ナビゲーションボタンで呼び出せる4つのセットを好きな順番に設定できる

 NEX-7では、撮影時に設定を素早く簡単に切り替えるための新機能として「Tri-Dial Navi」(トライ ダイヤル ナビ)が新たに採用されている。

 コントロールダイヤルR/Lと背面のコントロールホイールの3つを使って設定を変更する機能で、シャッターボタン脇に置かれた小さなボタン(ナビゲーションボタン)を押すことで「ファンクションセット」を呼び出せる。

 初期状態ではナビゲーションボタンを押すごとに「露出補正セット」「フォーカスセット」「ホワイトバランスセット」「Dレンジセット」「クリエイティブセット」の4つのセットが順番に切り替わる。セットそのものは上記の4つに加えて「ピクチャーエフェクトモード」「カスタム」の6つがあり、そのうちの4つを選んでトグル式に切り替えることが可能だ。

「ホワイトバランスセット」では、コントロールダイヤルLでホワイトバランスのプリセット選択、コントロールダイヤルRとコントロールホイールでアンバー/ブルー、グリーン/マゼンダの微調整を行なえる

「クリエイティブスタイルセット」でも同様に、コントロールダイヤルLでプリセット、コントロールホイールでコントラストやシャープネス彩度といった微調整の項目を選び、コントロールダイヤルRで調整量を設定できる

 なお、カスタム設定ではL/Rや背面ダイヤルにそれぞれ露出補正、オートフォーカスモード、ISO感度、測光モード、ホワイトバランス、DRO/HDR、クリエイティブスタイル、ピクチャーエフェクト、画質などを設定することができ、好みの組み合わせを登録しておくことでまさに自分好みの操作感を実現することが可能だ。

上下のソフトキー、背面ホイールの右、AF/MFとAELの切り替えレバー(&ボタン)があり、それらのボタン機能の割り当てが可能だ

上下のソフトキー、背面ホイールの右、AF/MFとAELの切り替えレバー(&ボタン)があり、それらのボタン機能の割り当てが可能だ

 また、Tri-Dial Naviに加え、従来通り背面ホイールの右ボタンや中央ボタン、上下のソフトキーにも任意に機能を割り当てることができるので、様々な手段で機能にアクセスしやすい。

NEXシリーズ初の内蔵EVFは
有機ELパネルを採用

EVFは外観が控えめであまり存在感を感じないが、有機ELパネルということで映像はかなりいい。接眼部右のダイヤルは視度調整ダイヤルだ

EVFは外観が控えめであまり存在感を感じないが、有機ELパネルということで映像はかなりいい。接眼部右のダイヤルは視度調整ダイヤルだ

 NEX-7ではEVFが内蔵された点も注目だ。約235万ドットの0.5型有機ELパネルが採用されており、これは同社のデジタル一眼カメラ「α65」や「α77」と同じスペックだ。

EVFを覗くとこんな感じ。周辺部で画像が乱れたり色収差が出ているのは撮影したカメラ側の問題。実際にはくっきりすっきり四隅までクリアに見える

EVFを覗くとこんな感じ。周辺部で画像が乱れたり色収差が出ているのは撮影したカメラ側の問題。実際にはくっきりすっきり四隅までクリアに見える

2軸(水平/垂直)の電子水準器を内蔵している。撮影時に背面モニターやEVFに表示可能だ

2軸(水平/垂直)の電子水準器を内蔵している。撮影時に背面モニターやEVFに表示可能だ

 視野率は100%。倍率は約1.09倍で光学ファインダーに比べると少しだけ小さく感じてしまうが、見え具合はクリアでシャープネスが高く良好。なにより暗い場所でも明るく見えるのはEVFならではだろう。

 EVFに顔を近づけると自動的に背面液晶からEVFに切り替わり、離すと自動的に背面モニターに切り替わる。どちらかに固定することも可能だ。

ポップアップ式のストロボが内蔵された

 ストロボが内蔵されたのもNEXシリーズでは初めてとなる。ガイドナンバーは「6」で、背面側のボタンを押すことでポップアップする。NEX-5やNEX-3に同梱されている外付けストロボはガイドナンバー7なので、もう少し頑張って明るくしてほしかった。

 内蔵ストロボの横にはアクセサリーシューも装備され、(デジタル一眼の)α用外付けストロボを装着できるようになったのはかなりうれしい。

ストロボのほか、モニターやマイクなどのα用アクセサリーを装着可能だ

ストロボのほか、モニターやマイクなどのα用アクセサリーを装着可能だ

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