バッテリー駆動時間も実動で6時間級!
最後にモバイルノートでは重要なバッテリー駆動時間を見てみよう。ZENBOOKはスリープ待機時間の長さはアピールしているものの、バッテリー駆動時間の長さはそれほど強調していない。UX31Eのスペック表では最大約8.1時間(JEITA測定法1.0による)とされている。カタログ値では十分長いが、実力はいかほどだろう?
今回は定番のバッテリーベンチマークプログラム「BBench」※2を使い、Battery Savingモードでウェブブラウジング+キー入力をするテスト環境(バックライトは50%)と、Entertainmentモードで720pのHD動画(Windows 7に付属の野生動物.wmv)を再生させ続けるテスト環境(バックライト90%)の2種類を計測してみた。結果は以下のとおり。
※2 巡回するウェブサイトは標準設定から変更している。
Battery Savingモードでは実に6時間も動作している。カタログ値と比べても83%程度の動作時間であり、なかなか優秀だ。Entertainmentモードでは4時間と、カタログ値のほぼ半分となった。CPUの動作状況を観察してみたところ、Battery Savingモードのテストでは、CPUの動作周波数はほぼ下限の約800MHzのままで、負荷も非常に低かった。
一方HD動画再生中は、動作周波数が800~1.3GHz程度で変動しつつ、4論理CPUのうち2CPUが常時10~25%程度の負荷で動いているという状況だった。CPU性能から見ればまだまだ余裕がある状況で、ディスプレーのバックライト輝度を下げれば、バッテリー駆動時間はもっと延びただろう。
ZENBOOK UX31Eはシャープなデザインと薄型軽量のボディーに加えて、高速SSDによる意外なほどの性能の高さも備えた、優れたモバイルノートである。CPU性能を非常に重視するという人以外には、ディスプレーの広さも合わせてメインマシンとして使えるだけの能力を持つと言っても過言ではない。これでもし価格が「20万円です」と言われると、さすがにためらう人が多いと思うが、128GB SSDの評価機は10万9800円、256GB SSDモデルでも12万9800円と、性能やデザインを考えれば非常にお買い得な製品だ。
今回はUX31Eのみの評価となったが、11.6型の「UX21E」も性能面では同等で、重さは約1.1kgとより軽量になっている。ディスプレーサイズを軸に、ニーズに合う方を選ぶといいだろう。
UX31E(評価機)の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i7-2677M(1.80GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 13.3型 1600×900ドット |
ストレージ | SSD 128GB |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | USB 3.0×1 USB 2.0×1、メモリーカードリーダー(SD/SDHC/MMC)、Micro HDMI出力、mini VGA(アナログRGB)出力(変換アダプター付属)、USB Ethernetアダプター(10/100BASE-TX)など |
サイズ | 幅325×奥行き223×高さ3~17mm |
質量 | 約1.3kg |
バッテリー駆動時間 | 最大約8.1時間 |
OS | Windows 7 Home Premium SP1 64bit版 |
価格 | 10万9800円 |
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