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週刊 PC&周辺機器レビュー 第123回

Ultrabookの大本命 ZENBOOK UX31Eは意外に速い!

2011年11月10日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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高速SSDで驚きの速さ!

 UX31Eの特徴は、薄型を追求したデザインや手頃な価格にも関わらず、性能面も充実しているところだ。まずディスプレーは、サイズこそ一般的な13.3型ワイドながら、他社のUltrabookやMacBook Airより高解像度な1600×900ドットの高解像度ディスプレーを採用している。一般的な1366×768ドットのディスプレーと比べると、広くて快適に使える。

 CPUには超低電圧版Core iシリーズの中では最も速い、Core i7-2677M(1.80GHz)を採用している。ちなみに海外で販売されているZENBOOKでは、Core i5/i3も選択できるようだが、日本ではラインナップを絞ってきたようだ。ストレージは128GB、または256GBのSSDを採用する。現在販売されているのは128GBモデルだけだが、11月末には256GBモデルも発売される予定だ。

 性能面の優秀さはスペックだけでなく、ベンチマークテストからもうかがえる。Windowsエクスペリエンスインデックスの値は、CPU内蔵グラフィックス機能に足を引っ張られて「5.5」だが、CPUは「6.9」、ストレージ(プライマリハードディスク)に至っては「7.5」という優秀さだ(Entertainmentモードで計測、後述)。

Windowsエクスペリエンスインデックスの値

 驚いたのは総合ベンチマークテスト「PCMark 7」の結果だ。バッテリー駆動時間を重視してCPUの動作周波数を定格最大値(1.80GHz)の60%までに留める「Battery Saving」モードと、定格最大値まで上がる「Entertainment」モードのそれぞれで測定してみたのが、以下のグラフである。

PCMark 7の計測結果

 数値だけではわかりにくいかと思うが、連載119回で紹介した「VAIO S」(Core i5-2430M 2.40GHz、HDD 750GB搭載)が総合値で「2066」という程度だから、それよりもだんぜん速いということになる。余談だが、記者が自宅でゲームマシンとして使っている自作機※1でも、総合値が「2585」程度である。PCMark 7はストレージ性能で結果が大きく左右される傾向にあるが(関連記事)、SATA 3.0対応のSSDを採用しているというだけあって、UX31EのSSDの速さは格別のようだ。
※1 Core i7-940 2.93GHz、メモリー12GB、GeForce GTX 580、HDD 1TB×2(7200rpm、非RAID)

 ストレージベンチマークプログラムの「CrystalDiskMark」で計測してみても、ストレージの速さは歴然としている。CPUはお世辞にもパワフルとは言えないUX31Eだが、高速SSDの採用はそのハンデを補って余りある性能を発揮している。

CrystalDiskMark 3.0.1bでの計測例

 インテルはUltrabookの特徴として、薄型軽量だけでなくレスポンスの速さも掲げている。特に起動やスリープからの復帰の速さは、重要視されている項目だ。ZENBOOKではASUS独自の高速復帰機能「Super Hybrid Engine II」を搭載し、スリープからの復帰時間が2秒で済むとしている。この数字はカタログ値だけのものではなく、実際に試用機をスリープから復帰させてみても、2秒程度でWindowsのログオン画面が表示される。

 電源オフ状態からの起動も速く、おおむね25秒程度でWindowsのデスクトップが操作可能になるほどだ(自動ログオン有効の状態)。BIOS部分の高速化ももちろんだが、起動の速さに高速SSDが与えている影響は大きいだろう。

 多少気になったのは、高負荷状態での発熱だ。温度計や赤外線カメラで計測したわけではないが、CPUを全力で動作させ続けて膝の上で使ってみると、底面左側の放熱口付近がかなり熱くなる。おそらく40度弱はあっただろう。UX31Eで持続的にCPU負荷が高い状態が続くような使い方はまれだと思うが、膝上などでの使用時には注意を払うほうがいい。

CPUがあると思われる赤丸部分は、高負荷状態を連続させるとかなりの熱を持つ

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