こんなユーザーにLaVie Touchが最適
LaVie Touchは、パソコンとしては驚異的な薄さと軽さ、そして長時間のバッテリー駆動時間を実現しながら、Windows搭載ならではの高い拡張性と豊富なアプリケーションを利用できる。ここが最大の魅力であり、市場に複数あるスレートPCの中でも、特に完成度の高い1台と感じる。
そこで最後に、LaVie Touchが最適なユーザー像を考えてみよう。LaVie Touchに最適なユーザーニーズとしては、
- 普段使っているパソコンの環境をそのまま持ち出したい
- ノートパソコンでは重すぎ、席に座らないと使えない点に不自由を感じる
- 作成途中のファイルを出先でも編集したい
- プリンターなどのWindows対応周辺機器を使ったり、DVDへのデータバックアップを行いたい
- 机の上のスペースを効率的に使いたい
- Windowsに慣れており、操作がわかりやすいタッチ端末が欲しい
といったところが挙げられる。
最初のニーズはいわずとしれたWindows搭載ならではのメリットである。オフィスなどで使い慣れている環境をそのまま持ち出せれば、データの同期や環境をカスタマイズする手間も省け、新しいアプリやUIに慣れるまでの習熟時間も不要になる。
もちろん、携帯性重視のモバイルノートでも、パソコンとしての環境はそのまま持ち出せる。しかし、モバイルノートでも、実際には1.5kg前後の製品が多く、女性などが気軽に持ち歩くにはやや重い。
また、キーボードは机や膝の上に置いて使うことが前提であり、立ったまま気軽に使うのは中々難しい。
立ったまま使えるという点は、タブレットデバイスに共通だが、前に述べたように、スマートフォン系OS用のOfficeアプリの機能は限られているので、作成途中のファイルを出先でも編集したいという用途には向かない。
LaVie Touchなら、客先でクライアントの要望に応じて文書の内容を編集したり、途中で資料の間違いに気付いてもその場で修正できるので、忙しいビジネスマンには心強い味方となる。
また、DVDスーパーマルチドライブ内蔵のマルチステーションが付属しているので、作ったファイルをアーカイブするという用途も標準で対応する。AndroidタブレットやiPadでもクラウドサービスと連携したデータ交換ができるのでいいという考えもあるだろうが、逆に言えばそのデータの作成にはパソコンが別途必要ということである。
マルチステーションと本体は簡単に分離でき、キーボードやマウスもワイヤレスで接続されるため、机の上のスペースも効率的に利用できる。使わない場合は本棚などに立てかけておけば、他の作業スペースを広くとることができるという点も、書類と格闘する機会がまだまだ少なくないビジネスマンには嬉しい特徴だろう。
最後に挙げた“すぐに使いこなせるタッチ端末が欲しい”に関しては、タッチ操作に最適化されたスマートフォン用OSは、初心者でも直感的な操作ができる反面、凝った設定をするためには、深い階層に収められたメニューを見つけないといけない。覚えておかなければならない約束事もある。
Windowsに慣れたユーザーならLaVie Touchの操作方法を新たに覚える必要はないだろう。セキュリティー機能や周辺機器の利用を始めとした、パソコン的な機能を本格的に使いたい場合には、チェックしたいポイントである。
Windowsの強みを活かしつつ、弱点もフォロー
上記のニーズのどれかに当てはまるのなら、LaVie Touchはお勧めだ。現状のWindows 7では弱い部分をフォローし、タッチ操作で快適に利用できるような工夫がある。
もちろん、ビューアとしての利用が中心で、文書の作成や編集はしないと割り切れるのなら、iPad 2やAndroidタブレットでも十分に役に立つ。しかし、長期の出張や見るだけではなく作る用途にもタブレットを活用したいと考えているなら、機能に不満を感じる人もいるだろう。
LaVie Touchは、Windows 7を搭載したスレートPCという強みを最大限に生かせるハードウェアに、ExTOUCHやタッチ対応リボンといった、ソフトウェア面での工夫が加わり、タッチ操作での使い勝手を大きく向上させている。さらに、マルチステーションとワイヤレスキーボード/マウスが付属しており、TPOにあわせて、2つのスタイルを使い分けられることも、LaVie Touchならではの魅力である。
とはいえその便利さは、実際に触ってみないとなかなか理解しにくい面もあるだろう。興味を持った人は、ぜひ一度パソコンショップの店頭などでLaVie Touchを体験してほしい。