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タブレット時代に、WindowsスレートPCを持つ意味を考える

AndroidにもiPadにもない「LaVie Touch」の魅力とは?

2011年11月17日 11時00分更新

文● 石井英男

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約10.6時間の長時間駆動を実現
視野角が広いIPS液晶を搭載

 CPUとしては、Atom Z670を搭載する。Atom Z670は低消費電力がウリの最新CPUで、シングルコアだが、Hyper-Threadingテクノロジーを搭載しているため、2スレッドの同時実行が可能だ。

 メモリーは2GB。ストレージとしては、HDDに比べて高速で衝撃にも強い64GB SSDを搭載する。Windows 7 Home Premiumを動かすのには必要にして十分なパフォーマンスを備えているといえる。

 スレートPCはその性格上、屋外や移動中などAC電源が利用できない場所で使われることが多いので、バッテリー駆動時間は重要だ。LaVie Touchは、約10.6時間というパソコンとしては長いバッテリー駆動時間を実現しており、こちらについても非常に優秀だ。

 パソコンとしては驚異的に長い駆動時間であり、一般的なAndroidタブレットやiPad 2の駆動時間をも上回る。

 液晶パネルとしては、10.1型IPS液晶を搭載する。解像度は1280×800ドットで、このサイズとしては高精細である。

鮮やかな発色のIPS液晶。ノングレアタイプなので、写り込みも少なく視認性が高い

 IPS液晶は、一般的なTN液晶に比べて視野角が広く、斜めから見ても色の変化が少ないというメリットがある。商談時など、複数人で画面を見る場合でも、IPS液晶を採用したLaVie Touchなら画面が見にくくならない。輝度も高く、ノングレアタイプなので、外光の映り込みが少なく、屋外での視認性も高い。タッチパネルには、操作性に優れた静電容量方式を採用しており、マルチタッチ操作にも対応する。

 薄型の本体だが、インターフェースも比較的充実している。USB 2.0×2とHDMI出力、SDメモリーカードスロットを備える。HDMI対応の液晶ディスプレーや大型テレビ、プロジェクターなどに出力できるので、多人数に対してプレゼンをする際にも便利だ。

光学ドライブを備えたマルチステーションや
ワイヤレスキーボード/マウスが付属

 LaVie Touchは、本体のみでも、完成度の高さを感じさせるが、標準で付属するマルチステーションやワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウスと組み合わせることで、その可能性がさらに広がる。

机の上に置いておく際には、マルチステーションの上にキーボードを置いておける。フォトフレームや動画ビューアーとして机の隅に置く用途でも最適

 マルチステーションは、板状のドッキングステーションであり、手前の溝部分にLaVie Touchを載せて利用する。マルチステーションにLaVie Touchを載せると適度な角度で固定されるので、フォトフレームのような感覚で写真の閲覧やウェブブラウズが可能になる。

 さらに、マルチステーションにはDVDスーパーマルチドライブが内蔵されており、DVDメディアで提供されるアプリケーションのインストールも可能だ。もちろんDVD-Rにデータをバックアップしたり、映画などの再生も可能だ。

単純な充電だけではなく、ポート類の拡張も可能

 マルチステーションには、USB 2.0も2基用意されており、本体と合わせて、4ポート利用できるようになる。ワイヤレス機能としては、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN機能とBluetooth 2.1をサポートしている。

 ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスが付属している点も評価できる。

 ワイヤレスキーボードは、薄くてコンパクトなので、本体と一緒に持ち歩いても苦にならない。なお、ワイヤレスマウスやワイヤレスキーボードを利用する際には、超小型の無線レシーバーをUSBポートに装着する必要がある。マルチステーションに本体を載せて、ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスを使えば、ノートパソコン感覚で利用でき、長文の入力も快適だ。

 このようにLaVie Touchは、外出先では本体のみを持ち歩いてスレートPCとして使う“タッチスタイル”と、会社や自宅ではマルチステーションに載せて、キーボードやマウスを併用する“PCスタイル”という、1台で2つのスタイルを使い分けられることが魅力だ。

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