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快適・速さ・安心 違いがわかるセキュリティーソフト特集 2012年版 第3回

軽さと速さで対決! セキュリティーソフト2012年度版

2011年11月09日 12時00分更新

文● 小林哲雄

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常駐・動作時のメモリー使用量は?

 フルスキャンテストのピーク時はCPUをフルに消費するので、メモリーの消費量にも注目してみた。

 とはいうものの、非動作時だから直ちにメモリー消費が低いというわけではなく、セキュリティーソフトのメモリー消費挙動にはよくわからないところがある。起動後やフルスキャン、スキャン終了後など、何回か試してメモリー消費量の最低と最大量だろうと判断したところで、リソースモニターの画像をキャプチャーして集計した。

 チェック方法はWindows標準のリソースモニターを起動し「プロセスの説明にテストメーカー名が書かれているもの」のうち、ほかのプロセスから利用できない物理メモリー(プライベート)を合計したものだ。

必要メモリー量の最小値と最大値の比較

 メモリー使用量の比較では、最小・最大ともにウイルスバスター2012が少ない。ただし、ウイルスバスター2012 クラウドはベンダー独自のファイアウォール機能がなく、Windows標準のファイアウォールをそのまま利用している。この分だけ、セキュリティーソフト側が消費するメモリー消費も少なくなる事情も、考慮した方がよいだろう。

総合セキュリティーソフトは独自ファイアウォールを持つのがトレンドで、トータルプロテクション2012、インターネットセキュリティ2012は独自の機能を使っている。一方、ウイルスバスター2012は2011年度版から、Windows標準のファイアウォール+独自のIPS機能(ファイアウォールチューナーで追加)となっている

ツールバーのウェブブラウザー対応は?

 最後になるが、セキュリティーソフトのウェブブラウザー対応についても検証してみた。

 総合セキュリティーソフトでは、アクセスするウェブページの安全性を確認するツールバーが付いている。OS標準のInternet Explorer 8/9への対応は当然として、Firefox 7やGoogle Chrome 15への対応はどうだろうか?

 「一般的なユーザーは、ウェブブラウザーの動作対象など事前チェックしない」という仮定で、ウェブブラウザー起動時にツールバーが含まれるかどうかをチェックしてみた。

 IE9とGoogle Chromeはすべてのソフトでツールバーが動作しているが、Firefox 7はウイルスバスター2012が対応していない。

トータルプロテクション2012のブラウザーツールバー。左がIE9、右がChrome 15(以下同)

インターネットセキュリティ2012のブラウザーツールバー

ウイルスバスター2012 クラウドのブラウザーツールバー

 危険なサイトの警告を行なうツールバーだが、IE9とGoogle Chrome 15に関しては、テスト時点で3社とも対応済だった。ただし、Google Chrome 15に関しては正式対応ではない可能性がある。

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