設定はやりやすいか? 統一されているか?
設定項目が多いか少ないかは議論が分かれるところだが、機能が多ければ設定項目が増えるのは致し方ない。設定画面がまとまっていて、わかりやすいのがベターだ。
いずれの製品も、特に何もしなくても自動的にアップデートされるが、手動アップデート要求をしたい場合がある。この場合インターネットセキュリティ2012とトータルプロテクション2012は、メイン画面にアップデートのボタンやリンクがある。ウイルスバスター2012はないのでこの点はマイナスかもしれない(システムトレーのアイコンの右クリックメニューからアップデートするか、メイン画面の「最新の保護機能」のリンクをクリックするが後者はアップデートだと理解しにくい)。
ウイルスバスター2012の設定項目は少ない。これはファイアウォールがないという機能上の理由だけではなく、一般ユーザーは設定を変えることが少ないので、設定項目そのものを減らした方がわかりやすいと判断したのだろう。今回のテストでは保護者機能等の追加ツールを入れてないので、ひとつの画面内で設定が完結している。
インターネットセキュリティ2012は設定項目が多いが、カテゴリ分けされているのであまり戸惑わない。今年は大カテゴリと小カテゴリに分けたため、設定画面がウインドウから溢れないようにしたと、製品発表会で説明していた。
トータルプロテクション2012は、「webツールバー」の設定がウェブブラウザー側のツールバーからしか行なえず、また画面デザインが違う。トータルプロテクション2012に含まれている「サイトアドバイザーライブ」が単品販売されているので、別コンポーネントなのが原因だろうが、統一感に欠ける気がする。
大抵の人はよほどのことがなければ、セキュリティーソフトの設定は変更しないと思うが、細かく設定変更をしたい人ならばインターネットセキュリティ2012、そうでないならウイルスバスター2012が、設定項目の少なさでわかりやすいと言えそうだ。
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