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ゲームにアニメにPCに! FORIS FS2332の超解像がスゲェ!

2011年11月21日 12時00分更新

文● 藤山 哲人

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何がスゲェって超解像エンジン
Smart Resolutionに決まってる!

 映像の美しさや見やすさは、販売店で一般的な液晶と並べてみれば一瞬で分かる。ただ残念なことに販売店では、美しい風景の写真やカラーバーなどが映されている場合が多く、いちばん肝心なWindowsのデスクトップの映り具合やExcelやWordでの操作画面、ウェブブラウザなどでムービーを見ている画面を見比べられない。
 ここでは、販売店ではなかなか見比べられないFS2332の心臓部と言えるインテリジェントな「超解像」技術、ナナオ独自の「Smart Resolution」を紹介しよう。

SmartResolutionのインテリジェントなワークフロー

 ただ超解像技術は、とくに目新しいものではなく、最近のハイエンドの液晶テレビなどには多く採用されているものだ。ビデオやDVDのような525i映像(いわゆるSD映像)をフルハイビジョンパネルで再生すると、拡大補間して表示されるため、どうしても輪郭などがボケてしまう。「SD映像も元々は高精細な映像だったものを縮小保存したもの」と考え、オリジナルの映像を推測・生成し、輪郭などをはっきり見せるのが超解像技術だ。

 しかしコレには弊害がある。一般的な超解像プロセッサーは、どれが輪郭でどれがノイズなのかを判断できないので、輪郭線がはっきりするだけでなく、撮影時の高感度ノイズといったものまで強調されてしまうのだ。

深夜の住宅街を撮影した画像。一般的な超解像プロセッサーは、撮影時の高感度ノイズなども強調されてしまう(写真右)

 ところがナナオの超解像技術Smart Resolutionは、輪郭とノイズを見分ける頭脳を持っている。面倒な設定は一切不要で、Smart Resolutionをかける強さをOFFと1~5段階で指定するだけ。あとはディスプレーに任せておけば、輪郭と識別した箇所は超解像処理してはっきりと、ノイズと思わしき部分は超解像処理をかけないという賢さなのだ。

カラー調整の詳細設定画面。ここに「スマートレゾリューション」の設定がある

スマートレゾリューションの設定画面。効果の量を調整する「レベル」はオフ、1~5で選択できる。このほかにも3つの補正機能がある

超解像処理した部分(左半分)と未処理の部分(右半分)を見比べると、運転席のドアに書かれた文字の鮮明度が違うのがわかる

ナンバープレートを見比べると、違いは一目瞭然。超解像処理したほう(左半分)がハッキリと読める

 一般的なテレビでは画面全体に超解像処理をかけてしまうので、はっきり写っている被写体もボケている背景も超解像処理してしまい奥行きがなくなるという弊害がある。ちょうどアニメーションのように、人物にも背景にもピントが合ってしまい、映像の奥行き感がサッパリなくなってしまうのだ。しかしFS2332に搭載のSmart Resolutionは、被写体と背景を見分け、背景には超解像処理を行なわないので、自然な見え方をする奥行きある映像を映し出す。

画面全体に超解像処理をしてしまう(写真右)と、ボケている背景までクッキリしてしまい、アニメーションのように奥行きがなくなってしまう。画面の隅々まではっきり写ると、目に飛び込んでくる情報量も増えるので疲れ目の原因にもなるという

 これは筆者の見解だが、おそらくDCT(離散コサイン変換)という数学とMPEG映像圧縮と同じ動き検出ロジックを応用したものだろう。それをリアルタイムでやって見せるのだから、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)なみの高速処理を行なうプロセッサーを搭載しているはずだ。う~む、中を開けて調べてみたいところだ。

 またパソコン用のディスプレーは、普通のテレビと違い文字と映像や写真、イラストが混在する。したがって単に画面全体を超解像処理するテレビ用のものでは役に立たない。なぜならば、パソコンの文字表示はもともと鮮明であり、超解像処理で輪郭を強調する必要がないにもかかわらず、そこに超解像処理を行なうと過強調となってしまうのだ。しかも太字になったように表示されてしまう。

パソコン上の鮮明な文字でも、一般的な超解像プロセッサーだとさらに輪郭強調を行ない、ヘンテコな文字になってしまう。FS2332は、文字なのか映像なのかを自動で見分け、映像のみに超解像処理を行なうので、文字はテキストスムージングされたまま読みやすく、映像はよりハイコントラストでクリアな映像になる

 FS2332に搭載されているSmart Resolutionは、パソコンのディスプレー向けのインテリジェントな超解像技術。ディスプレーに表示されているムービーと文字を見分け、超解像はムービーが表示されている領域にのみ行なったりできるので、見やすい文字のままクリアな映像が楽しめる。
 これはウェブブラウザーでASCII.jpのように動画と文字の記事が混在するものや、動画サイトを楽しむ最強ウェポン。記事中の動画はたいてい小さく荒い映像なので、FS2332で見るだけでワンランク上の超解像映像となるのだ。

写真の赤い線で囲われた部分を動画として認識している。たとえウェブブラウザーのウィンドウを動かしても、約3秒ほどで映像の表示されている位置を見分け追従してくる点が素晴らしい

 なお、ASCII.jpのようにたまに肌色の多い記事がある場合にも、Smart Resolutionはその賢さを見せつける。人間の肌には微妙な凹凸があり、いわば少しノイズが乗った素材になっている(実際、3DCGでは女の子の肌の質感を出すために、肌ノイズなるテクスチャを貼ることがある)。そのため何でもかんでも超解像処理するプロセッサで肌を表示すると、ノイズ成分が強調されてしまいお肌がボロボロに見えてしまうのだ。これじゃぁせっかく萌え萌えのアイドルも、萎え萎えになっちゃう。

FS2332のSmart Resolutionと肌補正なら、みずみずしい肌で俺たちを魅惑してくれるが、一般のテレビ用の超解像だと、肌ノイズが強調されてしまい、足のかかとのような硬い角質層の肌になってしまう

 しかしSmart Resolutionは違う。肌色(被写体の人肌の色)を自動的に検出して、その部分には超解像処理を施さず、独自の肌補正を行なうのだ。つまり美しい肌はより萌え萌えに魅せてくれるというワケ。ASCII.jp読者にとっては肌は命! FS2332で楽しむ肌コンテンツは、より萌え萌えで艶やかで美しいものになると断言しよう!

顔の左半分のみ超解像を適用。目がくっきりと処理されているが、肌の凹凸やホクロ、輪郭も強調され、髪の毛がナイロン製のような質感になっている

今度は左半分に肌補正(肌と髪には超解像処理をかけない)を適用してみる。瞳の周りと髪のザラつきが抑えられ、滑らかな雰囲気になっていることがわかる

 一概に「超解像処理を行なう」と言っても、パソコンとテレビでは映し出す映像がまったく異なる。その点ナナオ独自のSmart Resolutionは、テレビに搭載されている超解像技術よりパソコンに配慮したインテリジェントな超解像技術を搭載しているため、超解像の弊害はほとんど出ないと言っていいほどに抑えられている。これこそFS2332が美しい映像を魅せてくれる秘密だ。

原画像(超解像オフ/肌補正オフ)

超解像オン/肌補正オン

超解像オン/肌補正オフ

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