このページの本文へ

米Google、情報鮮度に関わるアルゴリズム改良を発表、検索の35%に影響

2011年11月04日 07時45分更新

記事提供:SEMリサーチ

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

米Googleは2011年11月3日、特にコンテンツ鮮度(Content Freshness)の関連性を高めることを目的に、ランキングアルゴリズムを変更したことを発表した。この変更は、検索の35%に影響するという。

アルゴリズム変更は、主に情報鮮度に関するもので、検索クエリに対して最も最新のものを検索結果に表示することを可能とする。検索結果の鮮度についてはQDF (Query Deserves Freshness)がよく知られているが、これを更に推し進め精度を高めるもの。昨年導入した新しい検索インフラ・カフェインの導入で実現可能となった。

Googleは、検索クエリは異なるレベルの鮮度を要求しているが、今回のアルゴリズムはこのクエリの違いと要求される鮮度のレベルを適切に理解し、ユーザーが最も新しい検索結果を得られるためのものだと説明する。

同社は、主に次の3つの点改良を挙げている。

  1. 最近のイベントやホットトピック
  2. 定時発生するイベント
  3. 随時変更される情報

1点目は従来のQDFと同様、いま人々の注目を集めている話題について最新の検索結果を表示するもの。最も最新の、より関連性の高い検索結果が表示されるようになる。

2点目は、毎週(月・年)開催されるようなイベントにおいて、最も直近の情報を検索結果に表示するよう改良する。たとえば「プロ野球 日本シリーズ」と検索した時に、3年前や10年前のページを検索結果に返すのではなく、直近で開催される(された)日本シリーズに関するウェブページを検索結果に返すことができる。

最後の3点目は、その情報の話題性の有無にかかわらず現在進行で変化が起きている情報を対象とした改良。たとえば、「パソコン」と検索すると最新モデルのパソコンについての検索結果を表示する。


Giving you fresher, more recent search results
http://googleblog.blogspot.com/2011/11/giving-you-fresher-more-recent-search.html

#
検索の35%に影響するアルゴリズム変更と大規模で影響が大きそうに感じるかもしれませんが、内容は上記の通り検索鮮度に関するお話なので対象範囲が広くなって当然のこと。しかし「検索鮮度」という項目それ自体の(マーケッターへの)インパクトは別に大したことではありません。情報鮮度の理解を深めるというだけのお話に過ぎません。検索の影響範囲とマーケッターへの影響は比例しないのでご注意を。

ちなみにGoogleは2年くらい前から、ページの更新頻度ランクや更新量、ページやサイトのリンク・グロウスを時系列で計算することで情報の新しさ・鮮度の特定を行おうとしていることが観察されています。これを検索鮮度の改善に適用した結果が今回のものと推定されます。

Web Professionalトップへ

WebProfessional 新着記事