コネクター類は背面にほとんど集中しており、側面も比較的すっきりしている。USB 3.0は1ポート装備。映像出力としてはHDMI出力とMini DisplayPort出力を備える。アナログRGB出力はない。
コストパフォーマンスが高く
GPUやSSDも選択可能
10万円前後の価格帯と洒落たデザインに加えて、価格性能比に優れたハードウェア構成が可能な点もXPS 14zの大きな特徴である。今回の試用機は最も安価な「スタンダードパッケージ」相当の構成だが、約8万円の実売価格でCPUにはCore i5-2430M(2.40GHz)、メモリー4GBにHDD 500GBを内蔵する。
CPUやストレージが選択可能なほかに、GPUもCore i7/5内蔵機能のほかに、独立GPUのGeForce GT 520M(ビデオメモリー1GB)を選択できる。ディスプレーと光学ドライブは固定で、14型・1366×768ドット液晶ディスプレーとスロットイン式DVDスーパーマルチドライブを搭載する。これだけ充実した性能を選べると、BDドライブも欲しくなるところだが、スロットイン式のBDドライブは希少なためか、残念ながら用意されていない。
- XPS 14zで選択可能なコンポーネント例
- CPU:Core i7-2640M(2.80GHz)、Core i5-2430M(2.40GHz)
- メモリー:8GB、4GB
- グラフィックス:GeForce GT 520M、CPU内蔵機能
- ストレージ:SSD 256GB、HDD 500GB
スタンダードパッケージの価格は7万9980円と安いが、CPUやGPU、ストレージなどを最高スペックで揃えた構成でも12万9980円。コストパフォーマンスの高さはなかなかのものだ。国内メーカー製品や低価格を売りにした14型クラスの製品では、安価な代わりにコンポーネントの性能が低いものも少なくない。その点でXPS 14zは、低価格ながら充実した性能のコンポーネントを用意している。
なお、発売前の現時点ではコンポーネント選択による詳細な価格はまだわからないが、特にCPUやGPU性能にこだわらない人であれば、メモリー8GBとSSDを選んでトータルの性能を上げるという構成なども良さそうだ。XPS 14zは裏面に開口部がなく、メモリーやストレージの交換は後からできないので、これらは充実した性能のコンポーネントを用意した方がいいだろう。
スタンダードパッケージの性能を見てみよう。Windowsエクスペリエンスインデックスの値は「5.7」。最低値はCPU内蔵グラフィックスといったあたりは定番である。
総合ベンチマークソフト「PCMark 7」のスコアは、総合値で「2021」。お世辞にも高いとは言えないが、同じCPUを搭載する「VAIO SE」のスコアも似たようなものなので、このCPUとメモリー、HDDではこの程度の性能が相場というところのようだ。
PCMark 7 Professionalのスコア | |||
---|---|---|---|
PCMark | Lightweight | Productivity | Entertainment |
2021 | 1990 | 1453 | 1954 |
Creativity | Computation | System storage | |
2582 | 2737 | 1665 |

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