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年末年始の特番を録りまくる! 今買いのBDレコーダーはコレだ! 第1回

同じようで随分違う!? 各社BDレコの機能と特徴をまとめてみた

2011年10月26日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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6チャンネル同時録画マシンを投入!!
ラインアップも多彩な東芝「REGZAブルーレイ」

5TBものHDDを搭載する「DBR-M190」

5TBものHDDを搭載する「DBR-M190」

東芝
DBR-M190 DBR-M180 DBR-Z160
実売価格 20万円前後 15万円前後 9万3000円前後
HDD容量 5TB 2.5TB 2TB
デジタルチューナー 8 2
スカパー! HD録画 対応予定 連動録画
USB HDD増設
ネットワークダビング
DLNAサーバー
無線LAN 内蔵 ×
動画配信 ×
スマホ連携
リモート予約
東芝
DBR-Z150 DBR-Z110 DBR-C100
実売価格 9万円前後 5万5000円前後 6万円前後
HDD容量 1TB 320GB
デジタルチューナー 2 1
スカパー! HD録画 連動録画 --
USB HDD増設 ×
ネットワークダビング ×
DLNAサーバー ×
無線LAN ×
動画配信 ×
スマホ連携 ×
リモート予約 ×

 東芝は昨年発売モデルから愛称を「REGZAブルーレイ」に改め、ラインナップを一新した。旧来の「RD」ユーザーにとっては少々寂しいものも感じるが、それ以上にユニークかつ先進的なモデルである「REGZAサーバー」の投入など、話題性は豊富だ。

 REGZAサーバーについては、発売が12月中旬とまだ先ということもあり、実機の検証などは残念ながらまだできない。簡単に概略を紹介すると、地デジ6チャンネル同時録画機能「タイムシフトマシン」を搭載したBDレコで、HDD容量も5TB(DBR-M190)と大容量だ。

DBR-M190のメインメニュー

DBR-M190のメインメニュー。同社の液晶テレビ「REGZA」を踏襲

DBR-M190

録り貯めた番組を一覧できる「過去番組表」

 新たに最長4倍の長時間録画に対応したことで、なんと6ch分の番組を最長15日間も蓄積できる。このほかに地デジ/BS/110度CSチューナーを2個内蔵しており、通常のダブル録画モデルと同様に録画予約をすることも可能だ。

 高画質回路に「レグザエンジンCEVO」を搭載していることも注目だろう。6ch録画の制御だけでなく、同社のZ2シリーズと同等の高画質技術も盛り込まれており、超解像技術「レゾリューションプラス」による高精細な映像再現も期待したいところ。

 RDシリーズの代名詞であった編集機能などが潔く省略されていることもあり、いわゆるBDレコとして見ると機能的に物足りない部分も感じる。価格的には高級機的な価格になっているが、どちらかと言えばヘビーな録画マニアというよりも、テレビ番組をより快適に楽しみたいという人に向けたモデルだ。

 特に薄型テレビの「ZG2」シリーズが欲しいけれども、テレビ自体は最近買い換えたばかりのために躊躇していた人にはベストマッチなモデルと言えるだろう。

従来の「RD」の進化系となる「DBR-Z160」

従来の「RD」の進化系となる「DBR-Z160」

ダブルチューナーのシンプルモデル「DBR-Z110」

ダブルチューナーのシンプルモデル「DBR-Z110」

 このほかのラインナップとしては、RDシリーズの後継機と言える「DBR-Z160」「DBR-Z150」、ダブルチューナーのシンプルモデル「DBR-Z110」、簡単操作モデル「DBR-C100」がある。それぞれに性格が異なるため、機能にはかなり違いがあるで注意したい。

 オススメモデルは「DBR-M180」。タイムシフトマシン搭載で価格も比較的手頃なことが理由だ。編集機能にこだわりがなければ大きな不満は少ないし、6ch録画とREGZAの高画質を手に入れられるというのは、(BDレコという点では多少意味が違うが)大きな価値がある。

少々地味な存在ながら基本性能が高い
お買い得な三菱「REALブルーレイ」

三菱「REALブルーレイ」は3モデル展開となる

三菱「REALブルーレイ」は3モデル展開となる

三菱電機
DVR-BZ450 DVR-BZ350 DVR-BZ250
実売価格 8万5000円前後 5万6000円前後 4万6000円前後
HDD容量 2TB 1TB 500GB
デジタルチューナー 2
スカパー!HD録画 連動録画
長時間録画 12倍
BDXL対応
BDムーブバック対応

 三菱のBDレコーダーは、実にオーソドックスな構成で、HDD容量が異なるだけで機能的にはすべて共通となっている。その分、自分の選びたいモデルがすぐ決められるというメリットもある。

 もうひとつの特徴として、付加価値を高めるための多彩な機能が盛り込まれる傾向になる最新BDレコとしては、録画・再生に徹したモデルとなっている点が挙げられる。

 そうは言っても、決してシンプルなモデルというわけではなく、3Dソフト再生やBDXL対応などの最新機能にもきちんと対応している。さらに、スポーツ番組などの見どころだけを短時間で視聴できる「ダイジェスト再生」をはじめ、1秒未満の高速起動を行なう「瞬間電源オン」、手軽に使える自動録画機能など、快適にテレビ録画・再生を楽しむための機能はきちんと備えている。高画質機能としては、DVD再生などで威力を発揮する超解像技術「DIAMOND HD Basic」も備えている。

付属のリモコンの裏表。テレビ用とレコーダー用で分かれている

付属のリモコンの裏表。テレビ用とレコーダー用で分かれている

 そして最新モデルでは、両面リモコン(表がレコーダー用、裏がテレビ用)を採用しており、リモコンひとつでBDとテレビを手軽に操作できるようにしている。これに加えて、本体中央のボタンを押すことで切り替わる「らく楽モード」も搭載している。

 これは初心者用の簡単操作モードで、専用のわかりやすい操作メニューに切り替わり、予約、視聴、ダビングのごく基本的な機能だけを使えるモード。標準状態にすぐに戻せるので、使う人によって手軽に切り替えができるので、家族で使う人にはありがたい機能だろう。

 横並びで機能を比較してしまうと、少々地味なモデルに感じやすいが、基本性能は十分であり、そのぶん、価格的にはかなり値頃感がある。実は画質の点でもなかなか優秀で、テレビ録画主体の使い方ならば満足度の高いモデルでもある。オススメモデルは、やはり2TB HDDで8万円台というインパクトがある価格のDVR-BZ450としたい。

次回は10万円BDレコを徹底検証!

 BDレコが本格的な普及段階に入ったことで、ラインナップや製品づくりもメーカーごとの考え方が表れたものとなったというのが、今秋モデルを一覧した印象だ。

 さて、次回は各社の主力モデルとなる10万円前後の価格帯にあるモデルを各社1モデルずつ視聴し、基本性能や画質などについてじっくりとチェックしていくことにする。

 BDレコーダー選びでもっとも重視すべきと個人的に考える、リモコンや操作メニューの使いやすさについても厳しく紹介したい。

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